優しいけど厳しい、それとも厳しいだけ・・・
いろいろ教えてきて、いろいろ指導者を見てきて、
僕は、生徒たちのいいところを引き出すこともしますが、
指導者のいいところも引き出します。
1月23日で47歳。
指導歴27年。
この年になると、指導者もいいところ、保護者のいいところを伸ばすと、
子どもも伸びることを知っているので、
全体のいいところ、その人のいいところを伸ばしたいなって思います。
結構みんないいところを持っているのに、
それを隠している、引き出しの奥の奥の奥に隠している。
なんてもったいないんだ。
だから、チャンスがあれば、引き出しからその人にいいところを、
引き出すんです。
それは、実は子どものためなんです。
叱ったり、怒ったり、怖い顔をしたり、
それで、勝つんだったらいいですよ。
だけど、勝てないんです。
飴と鞭の鞭ばかりじゃダメなんです。
飴も必要なんです。
ちょっと笑えば、ちょっと寄り添えば、ちょっと笑顔になれば、
先生って、尊敬されるんです。
人間味っていうか、気持ちが近い存在の方が、
実は尊敬されるんです。
限りなく心が遠い先生っていますよね。
時間は結構長くいても、
全然尊敬されない、威厳っていっぱいありますよね。
きっと、学校の先生も、塾の先生も、スポーツの先生も、
同じなんだと思います。
前にも言いましたが、心理学では、
生徒は先生のことがぃ来になることはありますが、
先生は生徒のことを嫌いになりません。
平等に接します。
ただ、頑張る子と、頑張らない子を一緒にすると、ひいきになります。
頑張る子は頑張る子で得をしなければなりません。
ただ、頑張れない子は別です。
生まれ持ったものもあります。
優しいけど厳しい、それとも厳しいだけ・・・
優しいけど、厳しい、厳しいけど、優しいという先生は、
生徒も分かります。
厳しいだけで終わりだと、生徒も実は困ります。
何故なら、接し方が分からないからです。
僕は、時々生徒と試合をします。
生徒たちは、僕が動けないのを分かっているので、
組んだ子もは、コーチ無理しちゃダメだよ、
オレがその分頑張るよって言ってくれます。
私がその分頑張るよって言ってくれます。
そして、シングルがしたいと言えば、相手をしてくれるし、
ダブルスをしたいと言えば、相手をしてくれます。
ノックは厳しいし、練習も厳しいと思います。
だけど、常に本気です。
疲れたら、生徒が変わってくれます。
指示したら、その通りにしてくれます。
そんな感じでもいいんじゃないかなと思います。
教え始めた、10代、20代は、威厳が、圧が、尊敬がなんて、
思っていました、
それでも勝っていましたが、そうでなくてもあんまり変わりません。
むしろ、人間味があった方が、
無理させちゃいけないって、頑張ってくれます。
ノックも本気、パターン練習も本気、
試合は勝てなくても本気、どうしても勝てなかったら、
最後の1点取って勝って終わる。
大人げないは誉め言葉。
頑張れって言われるのも、誉め言葉。
生徒も先生も、褒め合う、たたえ合う、尊敬し合い。
それでいいと思います。
生徒から学ぶこともありますし、
ゲームをやらない僕にとっては、子どもたちは大学教授並みに、
知っています。
ポケモンカードや色塗っていくゲームや緑で四角でなんか作るゲーム、
なんて、僕からしたら、子どもたちは、全国選手、世界選手です。
先生も生徒もいいところを引き出す。
そしてチームになる。
それでバドミントンが勝てていけたら、
僕はいいんじゃないかなぁと思います。
田中信雄 入力H