見せるバドミントン・・・
本当は辛い・・・だけど、後輩の前では平気な顔で練習をこなす。後輩が憧れる、すごいと思わせる、そんな姿で後輩やチームを引っ張ってくれる子が何人もいたら、それが伝統になったら、そのチームは、ずっと強いチームであり続けるだろう。
練習量は後輩の3倍、それを見せるだけで、心に伝わるものがあると思うんです。
だから、後輩への指導は要りません。アドバイスでいいんです。
「いつかライバルになる。」選手であるのなら、同種目、同性別はこう思ってアドバイスした方がいい。
仲間や仲の良さと、選手としての立場は違います。
仲間や仲の良さが、ライバルとして、切磋琢磨できる、
お互いが成長できる間柄がベスト。
僕はどの分野でも、現役時代は、教えるなんてしたことがありません。
自分の練習で精一杯、そういうやつでした。
当然アドバイスはしましたが(笑)
指導者という立場で、指導するようになりました。
だから、ぶっちゃけ、選手が選手に教える感覚が、良く分からないんです。
自分の練習を置いてまで、人に教える余裕はないはずです。
うちのクラブも、「下の子に教えてやって」とは言いますが、アドバイス程度です。
下の子よりも、「自分の練習を3倍しよう。見せる練習をしよう。」と言います。
下の子は怖いです。
いつ追いつき、いつ追い越されるか分かりません。
「絶対に負けない」が前提で、背中を見せながらアドバイスしてあげる。
選手とはそういうものだと僕は思います。
それが個々を強くし、チームを強くするのだと思います。
田中信雄