田中バドミントンクラブ広島

にこにこ・楽しく・笑顔で・バドミントンを楽しもう

信じる力で

信じる力・・・

高校生は今週が団体戦です。
1年半指導してきて、みんな強くなったと思います。

正直、結構時間もかけ、指導しました。
教えたことを精一杯発揮し、確実なショット、確実な基礎を試合で出せれば、後悔のない試合が出来る可能性が高いと思います。

僕の指導はあくまでもベースです。
もちろん試合で勝つための指導もしますが、それを確実のものにしていき、試合で発揮できるかどうかは、選手です。

本当はたくさん褒めてやりたいこともあります。
しかし、試合の結果が出る前に褒めることはできません。

そして、試合だけではなく、バドミントンに対する想い、態度、礼儀、気持ち、技術など、そういったことが、もしも彼らにかける部分、他の人が見て、悪い所があるとすれば、それは僕の指導不足、僕の人間性不足だと思います。

僕は彼らは良い子たちだと思っています。
ちゃんとできる子だと思っています。
期待もあれば、自信もあります。もちろんひいきもあります。

10球ノックして7~8球ミスし、まともに飛んだショットは1球あるかないかから教えています。
高校生なので1~10までバドミントンに対する態度、礼儀は言いません。自分たちで考え、理解し、実行することが出来ると信じているからです。

スポーツとは、チームとは、指導とは・・・

スポーツとは、遊びの延長であり、ルールの下で、最高の笑顔、最高のパフォーマンスを見せるものです。

チームとは、信頼、思いやり、切磋琢磨し、頑張り、励まし合い、尊敬し合い、1人の成功ではなく、全員が個のため、仲間のため、チームのために一つになれるものです。

指導とは、選手の最大限の能力を発揮させるとともに、自分で歩ける力、考える力、実行できる力を押しつけるのではなく、共に探し、最後に自分の足で進めるようにアドバイスし、責任を持つことです。

僕の指導の柱は・・・

①僕が謝って済む範囲内であれば、どれだけでも頭を下げられる。
②やらない自分に困ってみる。
1~10まで教えることは簡単です。幼児でも大学生でも同じです。しかし、それをしないことも指導だと思います。理想は、上が下に指導できる。仲間が仲間にアドバイスできる。
もったいない時間を作らない。もったいない行動をしない。
限られた時間の中で、出来る限りの練習をし、日々成長できる自分になる。
例えば2時間の練習、試合練習がしたいと生徒が思います。練習や準備、片付けをダラダラすると試合練習は出来ません。
僕はそれでいいと思います。

本当は僕がいないと練習が出来ないチームはダメなんです。僕はもっと技術、プレー、メンタルトレーニングなど、試合で勝つための指導を高校生たちにはしたいと思います。
正直、無駄な時間は使いたくありません。
基礎打ちは、良い入り方で、良いショットでミスせずに30本つなぐ。すべてのショットでそれを繰り返す。フットワークは体感を崩さず、重心移動をしっかりし、試合をイメージして、正確に行う。

全ての練習で正確かつ、確実に練習し、最大限の基礎、応用をきっちり行う。
その上で、ショット数を増やし、試合で最高のパフォーマンスを見せる。

僕の考え、指導が出来ていたかどうか、出来ているかどうかは、教え子を見ればわかります。
教え子が出来ていれば、ちゃんと指導できている、出来ていたことになります。
出来ていなければ、僕がそれだけの力しかないことになります。

スポーツは、たった1日の練習での覚醒はありません。普段、その子が頑張ってきた中で、覚醒します。僕は何度も覚醒を見ます。それは、その子が頑張り続ける中で起こる、神様からのプレゼントです。

岡山合宿で、あるジュニアのコーチがこんなことを言いました。
「小さい子たちから見たら高校生は神みたいな存在、それだけ憧れ、1本でも点が取れると喜び、試合で勝てれば、飛び上がるように嬉しい。そんな存在なんだよ(笑)」
僕はこのコーチに尊敬と敬意を表しました。

プレーだけではなく、態度、礼儀、人間性、取り組む姿勢、バドミントンに対しる想い、高校生に求められるものの大きさ。(バドミントン歴は小学生の方が長かったりしますが…(笑))

試合まで、数日。僕の自慢の教え子たちが、最後まで頑張り、バドミントンと出逢ってよかったと思ってくれたなら、僕はとぶように嬉しく思います。

彼らのバドミントン人生は、まだまだ続くと信じています。その中で、区切りの一つとして、今回の試合があります。この試合で、やり切ったと、言葉にしてくれることを期待しています。

練習を信じる。
自分を信じる。
バドミントン大好きだと思う気持ちをすべて出す。
人生で、この試合は一度きり。
僕は会場の誰でもなく、教え子の君たちだけを応援している。
ひいき、当り前さ。
それだけ教え子には、気持ちがあるからね。

信じる力で戦え

これがこの試合に向けての最後の言葉です。

田中信雄