レベルが違う場合の練習・・・
ジュニアでも、部活でも、講習会でも、
参加者のレベルが変わることってありますね。
そんな時でも、練習できるように、
練習メニューを組みます。
僕は、レベル分けせず、同じコートで練習を組みます。
例えば、ヘアピン練習。
①初心者の子は、利き足を出して、ラケットに当てるだけでもいいです。
②初級者の子は、ホームポジションからフットワークを使って、ネットを越えるようにします。
③中級者の子は、後ろでオーバーヘッドストロークの素振りをして、フットワークを使って、ネットを越えるようにします。
④上級者は、サイドの素振り、後ろでオーバーヘッドストロークの素振りをいくつか指示して、フットワークを使って、ネットを越えるようにします。
同じヘアピン練習ですが、出来る子には、
自分でどんどん負荷をかけるように指導します。
こうすると、同じコートでいろいろなレベルの練習ができます。
そして、いい点は、初心者、初級者の子が、中級者、上級者の子の練習が見れます。
その逆に、見られる、見本を見せる効果もある、アドバイスもできます。
レベルが違うからどうしよう。
なんて思うことあると思います。
だけど、そういうことが本来は当たり前なんです。
強豪校でみんなが上級者というところの方が、稀です。
そんな稀なところをうらやましがるよりは、
今、目の前にいる大切な仲間、大切な教え子のために、
練習を考えましょう。
代表の指導者が教えると、みんながみんな代表になれるわけではありません。
才能を持った逸材は、実は目の前にいるかもしれません。
一つ一つ丁寧にいい練習をしてあげる。
この繰り返しが、いい練習の反復練習が、選手を育成します。
初心者だからこそ、誰でもいいではなく、
いい指導が、我慢の指導が大切です。
田中信雄 入力H