実は・・・
実は、日本スポーツ協会のコーチ資格の一番上の座学講習会を受けたことがあります。
実際に持っているのは、
日本スポーツ協会ジュニア指導員とバドミントンコーチ1ですが、
講習の方は、昔、勉強のため受けました。
スポーツ指導をしていると、早ければ数か月、大体1年で、
いろいろなことが変わります。
昔はこれが正しいとされていたものも、時代によって、研究によって、
選手の成果や結果によって変わります。
個人的な意見ですが、世界チャンピオンの指導方法、練習方法が、
その時点では最高のものなんだと思います。
その時点で勝っていない人は、その指導方法や練習方法を、
認める人もいれば、批判する人もいます。
僕は、その成果、結果があった上で、次世代は変わりのだと思います。
ただ、オリンピック選手を指導した方や選手関係の講習会などを受けると、
当たり前ですが、勝つ指導方法や練習方法は、
普通の人が考えるものとは、全く違う次元のものだと思います。
そこまで出来るのか、そこまでやらせるのか、
勝つためのものは、尋常じゃないレベルだと思います。
それを当たり前のようにしている選手だからこそ、指導者だからこそ、
その場所にいるのだと思います。
当たり前のことを最高にやる。
例えば基礎練習を、最高のレベルでやってしまう選手が世界で戦う選手だと思います。
見ている人は、スーパープレーやトリックプレーを見て、
すごいと思うかもしれませんが、実はそうではなく、
基礎的なプレーを、最高の状態でプレーしているんだと思います。
例えばバドミントンは、あくまでも個人的な考えですが、
ヘアピンは、実業団選手よりもジュニア選手の方が上手いと思います。
シャトルタッチやコントロールは、ジュニア期の方が習得しやすく、
学ぶ時期だと思っています。
ここから、筋力やパワー、スピードが成長とともについていくと思います。
なので、ジュニア期は、勝てなくても、しっかりとした基礎力、基礎技術を、
身に着けることによって、将来勝てるようになることは多くあります。
ドリブルのタッチなども同じだと思います。
ジュニア期だからこそ、身につきやすいことを練習していくと、
筋力やパワー、スピードがついてくると、逆転することがあります。
小学生のチャンピオンが必ずしもずっとチャンピオンとが限りません。
もちろん、桃田選手や山口選手のように、
ジュニア期からトットを譲らない選手もいます。
こういう選手は、こういう選手で、すごいなと思います。
しかし、そういう選手は稀であった、そうでない選手も多くいると思います。
その年代で出来ることを、しっかしとしていくことが、
実はものすごく大切なんだと思います。
そして、才能という評価を早いうちからしないことです。
才能がある人からの評価ならまだしも、
大概が才能が開花できなかった人からの評価です。
そういう人が、才能があるかないかなんて分かるはずがありません。
ただ、科学的に適しているかいないかというデータは出ます。
それが才能かどうかの判断材料にはなりませんが、
向いている、向いていないという判断材料にはなります。
それが、スポーツテストだったり、科学的なテストだと思います。
僕も無知な時は、才能がどうのこうのと、正確なデータもないのに言っていました。
しかし、勉強していくと、それを言うのは辞めました。
才能基準が何なのか分かりませんが、
例えば、インターハイ選手がいます。
その選手は、ジュニアの時、コートでゴロゴロ寝っ転がっていたなんて子も、
たくさんいます。
才能とか、それ以前に、「大丈夫か」って思うような感じです。
だけど、続けていると、高校生になると、インターハイに出たりする子もいます。
そういう子は、辞めていると、インターハイには出られていません。
楽しくできるのも才能、続けようと思うのも才能、
誰にもできないくらいハードなトレーニングが出来るのも才能、
だと思います。
ただ、辞めちゃったら、才能があろうがなかろうが、
成果も結果も出ることはありません。
そのスポーツを選んでくれた、始めてくれたことに、
指導者として喜びを感じるとしたら、
僕は、出来るだけ長く続けてもらえることが嬉しいと思います。
田中信雄 入力H