田中バドミントンクラブ広島

にこにこ・楽しく・笑顔で・バドミントンを楽しもう

びっくりしたこと

高校生の指導でのびっくりしたこと

現在、男子高校生の指導をしていますが、一番驚いたことは、シャトルの消耗です。

試合練習(ヨネックストレーニング)とノック球(苦労してなんとか集めています)が、ジュニアでは2ランク下のシャトルを使っていますし、ノック球も同じように使っても1ヵ月から2か月持っていたものが、2日分のノックしか持ちません。
これにはさすがに、本当にびっくりしています。

一回の練習が約3時間。初めは週一の計算で何とかなるかな、と思っていましたが、上手くなるにつれて、生徒も勝ちたい気持ちが芽生え、僕も勝たせたい気持ちが芽生え、練習日は増やしています。

3時間半×4回=14時間
3時間半×6回+3時間×2回=27時間
部活15時間×4.2週

僕の見立てでは、週21時間×4.2週=88時間/1ヵ月は必要だと思っています。練習試合や試合などが入ると、100時間/1ヵ月になると思います。もちろん筋トレやストレッチ、クールダウンなどの時間もあります。

昔、夏休み、選手と保護者の方の了承、やる気もあり、練習時間100時間100ゲームを設定しました。
もちろん学校の宿題、勉強が最優先なので、そこがちゃんとできる子だけが参加条件にしました。
15人いて、みんな成績も向上させ、バドミントンも上達しました。みんな今でもバドミントンを継続していますし、その中から全国で活躍する選手も数人出ました。
当然、全員練習100時間100ゲームも達成しました。

ほとんどが初心者+上級者だったこともあり、初めのストレッチから丁寧に指導し、技術、体力、メンタル、食事、休養、運動まで0から指導しました。

そこで嬉しかった出来事は、みんな理解し始めると自分や自分たちで考え、出来ることは教え、出来ないことは教わり、時間を上手く使うことができるように成長していったことです。

個が育つとチームは強くなり、チームが強くなると個が強くなります。

昔、恩師(大学の教授)に言われました。

僕 「先生、最近生徒たちが自分たちで出来ることが増え、時々寂しくな     るんです。僕が必要ない時があるんです」
先生「田中、それはお前がちゃんと指導している成果なんだぞ、指導者     や保護者がいないと練習できない生徒しか育てられない指導者は     指導者ではないし、必要ないんじゃなく、見守ってくれていると生徒     が安心しているから、生徒も責任をもって行動できているんだよ。だ    から、お前も安心して見守るといい、生徒たちもちゃんとお前を認め    ているし、指示、指導は理解した上で、行動しているのだから、ちゃ    んと成果も結果も出るよ」と言ってもらってから、安心しましたし、教     えながら、指導者として生徒に成長させてもらっていることにも気が    付きました。

恩師も違うスポーツですが、全国選手の育成、日本一にもさせている人。
恩師のその言葉が支えとなり、指導の難しさ、面白さ、楽しさを考えさせられました。

運良いことに、僕は恩師に恵まれ、生徒に恵まれています。出逢いにも恵まれています。
関わってくれる方が素敵な人ばかりなのでありがたいと思っています。

日々成長、日々進化。

田中 信雄