指導者は、妥協してはならない。
指導者は、常に学ぶ姿勢を持たなければいけない。
指導者は、生徒を信じなければならない。
指導者は、勝ちを求めなければならない。
これが「へこたれない」ための心の支えになる。
試合で勝たなくてもいい。
生徒と楽しくバドミントンがしたい。
これは指導者ではない。
どんな指導者でも試合に出れば、生徒に後悔させたくない。楽しいの意味も、頑張って負けて泣いてくれたのなら、頑張った証だと認めてあげられる。
ここが大切なんです。
頑張って負けたのなら仕方ない。頑張って涙したのなら、価値がある。しかし、頑張らなくて、負けても、悔しくない。負けて悔しくない練習に意味はありません。
生徒へのメール・・・
練習を妥協するのは辞めた。オレが楽しくないからね。その代わり、強くすることにした。
今よりももっと本当の意味で、バドを大好きにさせようと思う。頑張って×100やって負けたら、泣けばいい。
勝ったら最高に笑えばいい。
中途半端はオレには似合わん。オレが頑張らせる…ではなく、お前たちが自分のために頑張くれ。
やっぱり結果を求めて、本気でやらんと楽しくない。
やってダメならしょうがない。やらんで後悔するのは嫌だからね。
オレはお前たちを信頼して、持っているもの全部を教え込むから、全部吸収してくれ。
そんで今より100倍バドミントンを、好きになろう。
正直、最近これでいいのか悩んでいました。思うように上手くならない。どこかで指導を変え、生徒寄りの指導になっていました。
生徒のやる気に合わせていました。それがものすごく面白くなくて、ストレスになっていました。
それをもとの自分に戻したのが、この前の講習会と、岡山の親友でした。
ここがポイント・・・
「オレたちあっち側の人間だよね」
15年来の親友、勝たせるために、ファミレスで朝まで指導方法を考えた有意義な時間。
ある程度結果が出ていた指導。
「田中さん、ノックのレベルも質も最悪、あれだけ全小で結果を残してきたのに、教え子はインターハイ、インカレ、国体、実業団で頑張っているのに、どうしちゃったの?」とはっきり言うやつでして・・・。
だけど、それが心に魂を戻してくれました。
生徒に合わせたバドミントンは、勝てないバドミントンです。すなわち楽しくないバドミントンです。
しかし、僕に合わせるバドミントンは、生徒を後悔させないバドミントンです(大嫌いって思われるかもしれませんが(笑))
実際、好かれる為に教えているわけでもないし、生徒自身がバドミントンに対して本気になってくれればいいんです。(まあ大嫌いと思われながら、一緒にバドミントンはしたくはないですが)
どんな子だって、どんな人だって、大好きなことは頑張れます。
強くなりたいと思っていますし、試合に出るのなら勝ちたいと思っています。
僕はその気持ち、その想いを、叶えてやるのが指導者だと思っています。
時には指導者のエゴが入るかもしれません。しかし、それを上回る生徒の想いがあればいいんです。
生徒よりも頑張る・・・
これって結構大変です。
だけど、先生よりも頑張れない生徒は、どうなんでしょう。
最低限、先生よりは頑張る。
これが生徒の条件だと思います。
田中 信雄