田中バドミントンクラブ広島

にこにこ・楽しく・笑顔で・バドミントンを楽しもう

部活地域移行運営を考える・・・

部活地域移行運営を考える・・・

 

中学校は、平日2時間、休日3時間 計11時間

年間52週あるので、572時間

時給を分かりやすく2000円にすると、

謝礼は、年間1144000円

月で割ると、95334円

交通費込みとして考えても、こうなります。

 

これはあくまでも、練習をフルにして、謝礼を計算した場合です。

大会登録費や中体連登録費、その他は含まれていません。

練習時間を1か月48時間とし、

これに会場費、シャトル代などがはいってきます。

 

部活なら、50人とか100人を超える場合もありますが、

中体連のクラブチームになると、10人に満たないクラブがほとんどだと思います。

月謝を考えると、1人当たりいくらになるでしょう?

現実、部活地域移行を考えた場合、

運営していけるかと言えば、正直無理だと思います。

 

この現状に、ボランティアを超えた、

身を削る奉仕活動をしたい有資格者がどのくらいいるでしょう。

簡単に言うと、お金を払って教えさせてもらうようなものです。

 

学校教育の中での活動なので、準公務員扱い、

学校の体育の授業の補助員など、部活指導員同等の補助など、

制度を考えていかないと、結局は、勝利という報酬になり、

競技者のためのスポーツ活動になり、

格差も大きくなります。

 

現状、理想の部活指導を受けようと思ったら、

国や自治体が経費を背負うか、参加者が経費を背負うか、

指導者が経費を背負うかになります。

この割合が、どこにかけるかの擦り付けをしているのが今です。

 

学校、公民館、スポーツセンター、大学施設など、

どこをどのように使用していくのか、

複数の学校の部活参加者を集め、一度に指導していくこともひとつだと思います。

 

例えば、10面使える体育館で、9時~12時まで、

5校のバドミントン部を指導するとか、そういうことも可能だと思います。

 

中学校、高校での合同練習、高校と大学の合同練習、

中学校、高校、大学の合同練習など、

出来ることはたくさんあると思います。

 

部活地域移行で何とか運営できているところは、

ジュニアと同じ練習場で練習できているところくらいだと思います。

 

部活地域移行を外部指導者、部活指導員、民間クラブと言いますが、

そこに予算がつかない限りは、

運営継続は難しいと思います。

 

移行した。運営できない。結局、部活に戻る。

ということが可能なら、お試しでもいいですが、

部活地域移行をしていくんだ。

と本気で国や自治体が考えているのであれば、

継続して運営できるように、有識者の方々が、

本気で考えていかないと、

スポーツ活動、文化活動をしたい子どもたちの、

その活動場所がなくなっていきます。

 

子ども手当と同じように、文化・スポーツ活動手当てを考えてもらえると、

いいのかなと思います。

 

田中信雄 入力H