部活地域移行で気を付けること・・・
学校と部活の顧問と部活地域移行クラブの監督と選手、保護者が、
お互いに理解し、コミュニケーションを、しっかりととることが必要です。
これは、重複した登録にならないことが一つです。
そして、生徒の部活間での人間関係がいいものになるようにするためです。
部活でも、クラブチームでも、入部している生徒たちが、
よりよくクラブ活動ができることが望まれます。
試合に出る以上、競技スポーツになることもありますが、
勝敗だけじゃない部分も大切にしなければなりません。
部活は青春の1ページ・・・
先輩、後輩、仲間、指導者、顧問に先生など、
一緒になって、頑張っていく、この仲間でよかったと思える時間にする。
いろいろなスポーツ部、文化部を体験し、指導してきた中で思うことは、
結果を残すことに頑張ることも大切、仲間と一緒の出来た時間も大切、
大切っていろいろあると思います。
そんな中で、人って、もちろんいいところ取りをしたいと思います。
より試合に出るために、よりレギャラーになるために、
より練習できる環境を求めたり、考えると思います。
それはそれでいいと思います。
だけど、「あの子っていいところ取りだよね」「ちょっとね」
と思われると、結局「わがままな子」になってしまいます。
そうならないために、保護者がいます。
部活の先生やクラブチームの指導者がいます。
選手たちがやり難くならないようにしてあげることが、大人の役目です。
もちろん、人が集まれば、いろいろな考え方があります。
子どもは、練習したい、試合に出たい、勝ちたいと思います。
どれも叶えられたらいいですが、そういうばかりではありません。
バドミントンをしている時も、バドミントンをしていない時も、
選手でいる時も、選手でいない時も、
どっちでも居場所がちゃんとあるように考えてあげる。
クラブチーム、部活、フリースクールを知っているから言います。
居場所がない子は、行き場のない子は、やっぱり寂しいんです。
だから、「ここには遊びに来ている、だった楽しいんだもん」
って、バドミントンを楽しくしてくれてもいいんです。
「スマッシュやってみたい、試合してみたい」
って、毎回練習に来て、居場所になったらいいんです。
部活も実は同じなんです。
「部活があるから、学校が楽しい」そんな部活が、いいと思います。
しかし、そういうことばかりではありません。
部活地域移行で気を付けることは、今まで以上に、
トラブル回避のためのコミュニケーションが必要になります。
ルールは設けてありますが、ルール以上に、「選手たち」のことを考える。
「選手」ではなく、「選手たち」です。
部活の選手たち、クラブチームの選手たちです。
どちらの選手たちのことも考えて、コミュニケーションをしっかりとる。
ということです。
実際に始まっていくと、想定外のことは起こると思います。
部活とクラブチームと重複ではいっていると、予期せぬことも起こります。
同じ中体連の試合に出なければ、起こらないことも、
同じ中体連の試合になると、起こる問題もあると思います。
選手は、
①部活所属か、クラブチーム所属か決める。
②学校、部活の顧問、クラブチームの監督に確認する。
③両方の確認が取れた時点で、選択できることが決まる。
④決まった方でバドミントンを楽しむ。
ルール、規約、方針の中で、選手は選択する。
これは、「選手」のためではなく、「選手たち」のためになることが、
1番大切です。
学校も、部活の顧問も、クラブチームの指導者も、
「選手」ではなく、「選手たち」のことを考えている方ばかりなので、
選手は、ルール、規約、方針の中で、選べば問題ないと思います。
実際、まだ1年目です。
これから改善できる点など変わってくると思います。
中学校でのバドミントンは3年間かもしれませんが、
バドミントン人生の中での青春の1ページとして、
急がず、焦らず、じっくりと、この1年は見ていくことが大切です。
うちは、去年までは、中学校にお願いして、
特例参加で個人戦しか出られなかったのが、
今年度は、クラブチームからですが、団体戦に出られるようになりました。
これだけでも、青春の1ページがプラスされ、ありがたいことです。
そして、必ず引率に行かなければならなかった保護者の負担も減りました。
監督者会議に出ていただいていた、教員の先生の負担も減りました。
こんな風に考えると、今回の部活地域移行は、
うちの中学校区で言えば、少なからず成功していると思います。
こういう成功例が増えてくるといいなと思います。
田中信雄 入力H