潜在能力・・・
誰しもが持っている潜在能力。
これは、練習や年齢、体つきなどの成長によって、表れてきます。
スポーツ指導24年の中で、「伸びる時期」が誰にでもあると分かっています。
これが、1年では0でも、小学校6年間の中では、1年に3回も4回もあったり、中、高、大、一般のどのカテゴリーでも、指導する中で、続けてくれていれば「伸びる時期」が必ずあります。
ずっと出来なかったことが、出来るようになる瞬間を見たり、感じたことってありませんか?
昨日まで出来なかったことが、今日出来るようになった。
実は、たくさんあるんです。
むしろ、この方が多いんです。
例えるなら、コップがあります。これを一つの潜在能力だとします。
一つ一つの能力(コップの大きさは違います)
練習と身体の成長いう水をコップに入れていきます。
いっぱいになると、コップからこぼれます。
このコップからこぼれた瞬間が、「出来た」の瞬間なんです。
バドミントンで言うならば、ヘアピンはすぐに出来るようになった。
だけど、スマッシュはとても時間がかかった。
プッシュは、出来るようになったけど、クリアーはまだまだ出来ない。
一つ一つをとっても、時間がかかるモノ、時間がかからないモノ、あります。
得意、不得意もあります。
だけど、すぐに出来ないことが、不得意な潜在能力かと言われると、必ずしもそうではありません。
身体が出来てくることによって、出来ることもたくさんあります。
みんながみんな、早咲きでもなく、みんながみんな遅咲きでもなく、もちろん中間の子も多くいます。
小学生なら、5,6年生。
中学生なら、2、3年生。
高校生なら、1,2,3年生。
が大切な時期だと思います。
男子と女子とで違いますが、ターミングポイントは、
- 身体の成長
- 心の成長
- 練習の成長
この成長時期が、潜在能力を引き出す「伸びる時期」です。
僕の見分け方は「瞳の変化」です。
変化する瞬間を察知するのが、僕の潜在能力です。
「瞳の色が変わったね」
と誰が見ても分かる時は、結構スイッチを入れて、半分から後半部分になっています。
どこ(どの試合)で勝たせるか?という指導をすること、
どこ(どの試合)で勝てるようになるか?という指導は違います。
「今伸びる時期」と「今は待つ時期」と「今は焦らせる時期」と「今はまだ焦らない時期」など、実はいろいろあります。
みんな一緒じゃない、みんな違う。
特に小学生の時期の指導者は、これを間違えると、伸び悩みやバドミントンを嫌いになる子の心を作ってしまいます。
まずはバドミントンを続けてくれること。
バドミントンが大好きって思ってくれること。
勝っていくと、それだけではなくなります。
ベースには、バドミントン大好きがありますが、それさえも考えられなくなる時期もあります。
小学生の時は、出来るだけバドミントンを楽しむ。
自分で「勝ちたい」「勝つことを望む」ようになってきたら、いろいろなものが入ったバドミントンになってきます。
大事なのは、みんな一緒じゃない、みんな違う。ということです。
田中信雄