田中バドミントンクラブ広島

にこにこ・楽しく・笑顔で・バドミントンを楽しもう

気持ち作り・・・

気持ち作り・・・

昨日の練習の中で、しょうまが泣きながら練習していました。
120球1セットの手投げ練習の中でです。

内容は、手投げノック。対面に選手。
5球決められたら、しょうまの勝ちでした。
打っても打っても、決まらず、やっと4球目が決まった時に涙がポロポロ。
「どうしたの?」と聞くと、「全部返されて悔しい・・・」と。
「もう辞める?」と聞くと、「まだやる、全部打つ」と言っていました。

結局、5球目が決まり、「交代」というと、「10球までやる」と残りはシャトルを打ちました。
8球目でまた泣いたときは「悔しい、決めたい」と言いながら、打っていました。結果は11点。
「まだやる」と言ったのですが、「次の選手に交代」と言いました。

前は、簡単に諦めていたのですが、何があったか、最近は「バドミントンが楽しくてしょうがない」と言っています。

まだまだ全然打てませんが、練習する度に、「出来ないことが悔しい、頑張って出来るようになりたい、もっと打てるようになりたい」と思っているみたいです。

しょうまの中で、「ここまで頑張る、ここまではやり遂げたい」があるみたいで、「目標は自分で決めていいよ。クリアー出来たら、今日の練習はお終いね」というのが、僕との練習での約束事です。

僕も、5年くらいで打てるようになればいいと思って教えているので、焦ることなく、気持ちは楽です。
ただ、あいさつだったり、返事だったり、今日の目標だったりは、自分からちゃんと出来るようにさせています。

子どものやる気、気持ちは、「叱ったり、怒ったりではなく、待ってあげる、目標を持たせてあげる、頑張るときに一緒に頑張ってあげる。」だと思います。もちろん、試合が近くなると、待ってあげられない時の方が多くなります。だけど、自分から「練習してください、強くしてください」という気持ちを作るためには、負ける試合、コテンパンにされる試合を体験させることもありだと僕は思います。

人は負けて変わります。
そして、勝って、さらに変わります。

負けを知ることも大切です。
その上で、勝ちを知ることも大切です。

上手くなればなるほど、練習では負けっぱなしです。
コテンパンにされる練習ばかりです。
出来ない所を、出来るようになるまで頑張ります。
練習ではいっぱい負けます。
そして、本番の試合で勝ちます。

その繰り返しです。

バドミントンは難しい。
だからおもしろい。

田中信雄