少しずつ、少しずつ・・・
「バドミントンっていいな」と思う瞬間があります。
バドミントンって、簡単そうで、やってみると、結構難しい。
なかなか思ったように打てません。
だけど、打てた時の快感は、笑顔に変わります。
僕は、この「笑顔」になるために、バドミントンはするものだと思います。
その「笑顔」に導く事が、先生の役割だと思います。
例えば60分、90分、120分、180分、バドミントンを楽しむ。
「今日もバドミントン楽しかった」と笑顔になれる。
僕は、そういうクラブが、理想だと思います。
そういう中で、「試合がある、出てみたい。」とか、試合に出るのなら、「もう少し練習を頑張ってみる」とか、「やりなさい」ではなく、「やってみたい、やる」という気持ちが、芽生えるように持って行くことが、大切だなと思います。
時間がかかってもいいと思います。
バドミントン人生を考えると、かかる時間は、結果的に大切な時間に変わります。
もちろん、定期練習以外の強化練習に参加する子には、勝つためのバドミントンも指導します。
「先生、勝ちたい」
「コーチ、上手くなりたい」
「もっときつい練習にしても大丈夫だよ、もっと頑張れるよ。でも、無理そうだったら、ちょっと優し目にしてね」
「今日は4時間だったから、元気いっぱいだよ」
「遠足で疲れているから、優し目でお願いします」
「やっぱり、バドミントン楽しい」
「今日は、出来ないことがいっぱいあって、悔しい」
「梶山さん、おじいちゃんなのに、体力で負けて悔しい」
「梶山さんに勝ちたい」
「コーチ、一緒に打ってください、1点取りたいです」
「キャプテン(長門)に勝ちたい」
「スマッシュでバーンって決めたい」
「コーチや先生、お兄さん、お姉さんに、いつか勝つ」
「コーチから点が取れた時に嬉しさ、たまらなく嬉しい」
「ほのちゃん、優しい」
「田中コーチ、バドミントンしている時、いつも楽しそうだよね、本当にバドミントン大好きなんだね」
などなど、子どもたちって、いろいろな気持ちや想い、言葉を伝えてくれます。
涙するくらい悔しい気持ちも、とびっきりの笑顔になるくらい嬉しい気持ちも、全部大切な気持ちです。
何よりも、「バドミントンが好き」を大切にしたいですね。
田中信雄