うちの高校生たちは、あと1歩・2歩・3歩ってところです。
基礎を大事にしてくれて、ミスのないバドミントンに目覚めてくれたら、
あともう少しで形になります。
昔、教えていた子は、普通に2時間練習の中で、出来るまで時間をかけていました。1ヵ月同じショットをさせたこともざらでした。
泣きながら練習することもありました。
だけど、それだけ練習して身に付けたショットは、試合のどの場面でも、自信を持って打てるショットへと変わりました。
「どうしてミスをするんだ・・・」と腹を立てる前に、「出来るまで・・・」やってみるといい。練習時間は結構あります。その中で、本当に練習になっている時間(意識)を増やすといい。
正直、うちの高校生は簡単なミスをするようには教えていません。
勝つための指導は十分しています。
これをいつくらいに心と脳まで届いてくれるのかは分かりませんが、
届いたとき、今の3倍は強くなると思います。
正直、本当に惜しいです。
紙一重です。
さあこの楽しみが実現出来るかどうかは、どれだけ勝ちたいかどうかです。
その気持ちは、心を動かせ、身体を動かせ、周りを動かさます。
強くなるって、自分が頑張ればいいわけではありません。
見てもらえるオーラが必要です。
良い所まではいっています。
なんとかしてやらねば…と思います。
泣くくらい一つの事を出来るまでひたすらやらせれば、
強くさせるのは簡単なんですが、考えさせて、頑張らせたいんですよね。
強くなると信頼はしています。
良い子たちですし、練習も頑張っています。
ただ物足りないバドミントンをしています。
「意地」って言うか、勝負に対しての「欲」っていうか、なんて言えばいいかは分かりませんが、「足りないもの」があります。
それはきっと周囲のみんなも感じていることなんです。
合宿に連れて行った時も、講習会に連れて行った時も、同じことをみんな言います。
「足りないもの」
僕流でいえば、「バドミントンに対するプライド」だと思います。
「バドミントンに対する自信」だと思います。
高校始めというコンプレックスだと思います。
だけど、それは感じなくてもいいと思うんです。
いつから始めても、勝てる奴は勝てます。
時として、技術・体力は、心に負けてしまうことがあります。
プレッシャーの中で、ミスをしてしまうのは、心です。
心の弱さです。
この1年の練習で、ジュニアから始めている子に技術で負けているとは思いません。勝てるだけの技術は教えています。
体力は別として、メンタルでは負けていると思います。
これが「高校始めコンプレックス」なんです。
どうでもいいコンプレックスです。
どうでもいいけど、厄介なものなんです。
正直、何年やっているなんて大した問題ではないんです。
10年分の技術は、2年で追いつけます。
僕はそう思って教え込みます。
自信を持とう。
もっとバドミントンを好きになろう。
大丈夫。
僕が教えている。
自信もっていいくらい強くなっている。
後はさぁ。
プライドだよ。勇気だよ。
オレはそろそろだなって思っている。
進化は、ある日突然、目を覚ます。
君のコーチは誰ですか。
自信持ってくれていいんだよ。
僕は君たちに自信を持っているのだからね。
田中 信雄