試合を考える・・・
優勝するためには、5試合以上の試合で勝つことが必要です。
例えば5試合としましょう。
21-10
21-8
で勝ったとします。ラリー数は、合計60です。そしてラリー本数の平均を8本としたとき、480本割る2で、240本打つことになります。
21-19
23-25
21-18
で勝ったとします。ラリー数は、合計127です。そしてラリー本数の平均を10本としたとき、1270本割る2で、635本打つことになります。
1試合500本平均で、5試合すると2500本を1日で打つことになります。
試合なので、集中力のある中で打つショットです。
中高生の練習では、基礎打ちで各ショット、試合と同様のフットワーク、ラケットワーク、ステップワーク、メンタルワークで、30本ラリーを目安として、要求していきたいです。
実際には、5本ラリー、10本ラリーからのスタートですが、最低30本ラリーという意識で練習していくと、2年くらいしかない各中高のバドミントン期間では、そのくらい出来ないと勝つことは難しいと思います。
勝てる子と勝てない子との差は、「心・技・体」は当然ありますが、
「ミス・簡単なミス」をしないことです。
ネット前のプッシュ、「誰が打っても入らないプッシュを打ちに行く」とか、
攻撃しているのに、「ラケットを下げて攻撃→攻撃→攻撃」が出来ないのも「ミス」のひとつです。
守る立ち位置や構えなども、「ミス」につながるひとつの要因になります。
ショットだけを見ると、そのショットの「ミス」かもしれませんが、実は、3球前のショットが、そのショットの「ミス」を引き起こしているとしたら、そこを直していく必要があります。
「ミス」をしたショットを見るのではなく、「ミス」の原因となった部分を見ていくと、良いと思います。
試合での課題は、次の試合までに強化していく必要があります。
その大会での評価は、勝敗でいいと思います。
大会と大会の間の評価は、練習内容になります。
試合のために、どんな練習をしていくのか?
勝ちたければ、勝つ為の練習をしていくことが望まれます。
大会ノーシードで、2位の実力まで上がったとします。
1回戦で1位の選手と当たれば、1回戦負けになってしまいます。
高校の大会で、高校から始めた子は、ジュニアや中学生から始めた子より実績がない分、結果を残すことが難しいです。
それでも勝って行きたければ、「ジュニアからやっている、中学校からやっている、だから勝てない」という考え方を無くすことです。
同じ練習するのなら、「前向き」に練習しましょう。
同じバドミントンするのなら「誰よりも楽しく」練習しましょう。
楽しくの意味が分かってくると、必ず強くなります。
田中信雄