相手よりも強くても、ミスしていくと負けてしまいます。
「ここで点を取りたい」という所で、しっかり自分のバドミントンが出来れば、勝ちにつながります。
相手のプレッシャーよりも、
自分へのプレッシャーに勝つこと。
これが大切です。
100本打って100本決まる・・・
100本打って100本決まる自信のあるショットを持っていれば、例え試合で1本ミスをしても、続けて打つことができます。
スポーツは全て同じですが、試合会場での環境は同じとは限りません。その環境に「早く慣れる。対応できる」ことが、普段の自分のプレーを出来るかどうかになります。
風やシャトル、ライトなど、多様にプレーへと影響がある場合があります。しかし、それは、必ずあるものです。
あるものと思って対応できる力を選手に持たせる練習も、必要です。
1試合に3回以上ライトにかぶるプレーを選手がしたとしたら、その試合、その選手は勝てないかもしれません。
何故なら、その選手は、試合会場の環境に「対応できていない選手」だからです。
ここのポイントはライトにかぶる。入り方を変えるとか、予測が出来る選手、対応できる選手が試合でも勝っていきます。
風にしても、シャトルにしても同じです。
僕はこれが「勝っていける選手とそうでない選手との差」だと思います。
一つ一つは勝っていても、総合的な実力で負けてしまう選手はいます。
試合会場、試合環境を自分の味方にしてしまう選手。
試合会場、試合環境を自分の味方に出来ない選手。
これが、壁の向こう側の選手か、壁のこっち側の選手かの違いだと思います。
練習での壁、試合での壁、壁はいくつかあると思います。
その壁を乗り越えられる選手が、より高いパフォーマンスをし、魅力あるプレーを見せ、感動を与えてくれるのだと思います。
試合で勝つって大変です。
人の真似も必要です。人の良い所はどんどん自分のものにしていけばいいと思います。だけど、最後に勝つ子は、「人を超えた自分のバドミントン」です。選手と指導者とが作ってきた、「その選手のバドミントン」です。
強くなる、勝てる選手は、けっこうたくさんいます。しかし、足踏みしています。
目指すバドミントンはあるべきです。それにプラスして、「その選手しか持っていない強み」、これがないと一番にはなれません。
二番、三番を目指しているのなら、人の真似、目標でいいと思います。
一番になりたければ、人が真似できない強さが必要です。
君は「一番」になりますか?
それとも、「なれたらいい、叶ったらいい」ですか?
一番になりたい人は、「人が持っているバドミントン+誰にも負けない自分のバドミントン」を持ちましょう。
さあ、やらなければならない練習はたくさんありますね。
コートの中、体育館の中、指導者の前だけが、強くなるための練習時間ではありません。
才能を持った子はたくさんします。
自分を諦めない。自分を信じてみる。まずはココから始めましょう。
「やってダメならしょうがない」
大好きなバドミントンを、精一杯楽しもう。
田中信雄