試合へのハードル・・・
試合になると、「試合でちゃんとした振る舞いが出来るか」と心配してしまいます。
もちろん「勝ち負け」もありますが、その前段階の、あいさつやシャトルの返し方、試合会場での態度などが気になってしまいます。
本当は試合で学べる試合があればいいんですが、そういう試合ってなかなかありません。初心者大会や交流大会など、上のつながる試合のための講習会的な試合があればいいなといつも思います。
そういう場をしっかりやっている県は、トップも強いですが、トップ以外の子たちも強いです。簡単に言うと、層が厚いです。
強化、普及、育成、新しくバドミントンに出会える場と、しっかりやっている県は全体が強いなと思います。
そして、バドミントンをする人口も多いと思います。
クラブで練習していて、試合に出していくのって、結構勇気がいります。
保護者の協力や指導者の協力など、様々なハードルがあります。
普通に試合に出る環境が整っているクラブは別にして、
出来立てのクラブには、結構ハードルが高いものです。
試合って、当たり前のことは、いつも出ているクラブだけです。
結構、当たり前じゃないことが、自分のクラブを立ち上げてみると感じます。
大きな試合に出る子と大きな試合に出ない子と、実は大きな試合に出ない子の方が多いんです。だから、大きな試合に出る子も大切ですが、大きな試合に出ない子、クラブも実は大切なんです。
大きな試合に出ない子が、大きな試合に出る環境作り、道筋がもっとできていけば、いいのかなと、思います。
僕は、県のトップも大事だけど、それ以外のバドミントンをしている子ども達も同じように大切にするべきだと思います。
どこで才能が眠っているか分かりません。
幸い僕は、たくさんの才能、たくさんの選手、バドミントンをしてくれる子と出逢う機会が多くあるので、「今、芽が出ていない才能」も分かりますが、そういう子って、どのクラブも結構いたりします。
とびぬけて才能あるだろうという子の保護者には、「チャンスがある」と言います。
一応「この子は勝てるようになる」と思う子が、上手くなる確率は、「信じて頑張ってくれれば、100%」なんです。
才能ある子は、才能ない子よりも、ほんの少しだけチャンスがあるだけです。
結局は、練習して伸びていくしかありません。
差はほんの少しです。
まあ、その差がなかなか埋まらないんですが、「ウサギとカメ」のお話とおんなじです。最後まで諦めないカメが勝ちます。
ウサギも同じです。諦めないウサギ、きっちりとゴールまで頑張るウサギが一番強いんです。
怠けたり、バカにしたウサギはカメに負けますが、前向きで、尊敬し、手を抜かないウサギは、絶対にカメに負けません。
才能がある子は、本気で頑張ると、才能ない努力家さんは勝てません。
だけど、才能ある子が、休んだり、怠けてくれると、才能ない努力家さんは必ず勝ちます。
ウサギさんの君が、本気でバドミントンをしたら、最強になれるチャンスがあります。
カメさんの君が、本気でバドミントンしたら、実はウサギさんだったということもあります。
昔話、童謡って学ぶ事がたくさんあります。
君がウサギさんか、カメさんかは分かりませんが、
結果が、頑張った後に分かります。
バドミントンを誰よりも楽しみましょう。
誰よりも一番最高にバドミントンを楽しめる人が、1番に輝けます。
田中信雄