本気で戦う大切さ・・・
格上、同等、関係なく、
メンタルが弱い子は、スマッシュを取られると、
そこから、打てなくなる子がいる。
取られることが嫌だから、
ミスすることが嫌だから、
ミスしないように、簡単にとられないように、
ただただつなぐバドミントンになる。
そういうバドミントンをしていたら、
そういう場面になる相手には勝てなくなります。
当たって砕けろ・・・の、「当たって」までさえもいけない子は、
その殻を破ることは出来ません。
例えばものすごく格上で、100回やっても100回負けてしまう。
そんな相手に、今すぐに勝ちは求めません。
求めることは、次・・・その次、そのまた次があるとしたら、
毎回成長して、進化して、得点を重ねること。
そして、先の未来のどこかで勝てるという可能性があることです。
これが伸びしろだと思います。
僕はよくレベル〇〇の話をします。
レベル1はコレ。
レベル2・・・
レベル3・・・
レベル10・・・
レベルアップしたら、そのレベル以上を獲得していないと、
いきなりレベル下の相手に負けてしまいます。
それでは困ります。
100回やって100回勝てない相手になることも大切です。
そのために「殻を破る」「今の自分を知る」「当たって砕ける」
必要があります。
勝てない子は、必ずどこかでセーブした負け方をします。
言い訳できる負け方をします。
そんな逃げ道を作ることで、負けたことを慰めます。
それが成長も進化も出来ない自分を作ります。
そうじゃなくて、負けるなら、精一杯今の自分の最強を出して、
コテンパンに負けるんです。
最強の自分で戦った。そして負けた。
だけど、その最強は今のものです。
今現在のものです。
これじゃ通用しないと出し切ったら、
ここからまたスタートになります。
バドミントン人生でも、今勝てない相手は、
トータルで考えた時、小ボス、もしくは中ボスくらいかもしれません。
今の自分がレベル5で、レベル20の相手に挑戦したのなら、
レベル21を目指して頑張れます。
レベル5で臨んで、レベル20の相手に負けて、
落ち込みますか?落ち込んでいる暇ありますか?
バドミントンを続けていて、君の目標がレベル60、レベル70だとします。
そう考えたら、レベル20の相手は通過点ボスです。
本気て戦って、本気て負けたからこそ、吸収できることがあります。
相手も認め、すごいなと思うからこそ、
マネ出来る、会得出来る技が増えます。
それは、本気で戦って、本気を出したからこそ得られるものです。
そういうことを続けて、練習していくことで、
レベル10、レベル15、レベル21となり、
通過点ボスを倒しことができます。
県1部は強いです。
だけど、実業団選手はもっと強いです。
日本トップ選手、世界選手、世界トップ選手は、もっと強いです。
どこを目指したバドミントンをするかは、それぞれだと思いますが、
小学生にしても、中学生にしても、
本気を出して、本気で負ける子は、本気で成長します。
そうでない子は、向こう側には決していけない子です。
今の自分の本気を認め、近い目標として、どこかで勝つ。
という気持ちがないと、勝てるようにはなれません。
プロになれるかなれないかは、
技術よりも気持ちです。
意識や考え方です。
技術は高いけど、実業団選手になれない人は山のようにいます。
その差は、ここにあります。
と、実業団選手になった教え子を何人か見ていると感じます。
小学生の時から、意識や考え方が違います。
僕の指導してきたレベルに最低限合う子が、やっぱり勝っていきます。
たぶん、上記のことが理解できる子は、
実業団選手になれるかもしれない資質があるのかもしれません。
技術はそんなに変わらない。
体力もそんなに変わらない。
だけど、意識や考え方、覚悟が違う。
「僕は、私は、実業団選手になる、オリンピックにでる、メダルを取る」
そんな覚悟をもって、誰にも負けないために、必死な子が、
覚悟を決めた、必死な子がそこに行けます。
だけど、バドミントンが大好き💕誰よりもバドミントンが大好き💕
その気持ちも誰にも負けない。
そんな子ばかりです。
そんな子ばかりの中から、日本のトップになり、世界のトップになるみたいです。
それが当たり前の中から、そうなる子がいる。
この当たり前になれない子は、そこさえもなれないみたいです。
僕が教えていて、実業団選手になった子の共通点は、
5年生です。
5年生の時には、実業団選手になる、と言います。
「なりたい」ではなく「なる」と言葉にします。
「なる」と言葉にできない時点で、競争からは外れています。
「なる」という覚悟と信念を持った子たちが、
その競争を戦っています。
試合を常に本気。
覚悟と信念をもって試合する。
これがなんだか大切みたいです。
実業団選手になった子の小学生時代を知っているから、
感じることです。
田中信雄 入力H