指導者・・・
試合に出て、勝たせている時は、勝つための情熱があります。
試合に出ず、勝ち負けのない中で教えていると、情熱は減ります。
それは、見るからにわかります。
指導者は、選手の情熱の少し先にいないといけません。
ひとつ上、ふたつ上のレベルで指導しないといけません。
試合に出ず、勝ち負けのない中にいると、その調整が出来なくなります。
試合に出て、勝ち負けのある中にいると、
その調整が分かります。
相手の実力、レベルが分かります。
そうすると、どんな練習が必要なのか、それをタイムリーで感じられます。
相手が見え、自分の生徒が見え、今のバドミントンのレベルが見えてきます。
過去の栄光よりも、現在が大切です。
もっと言えば、過去の栄光+現在の栄光が大切です。
僕も、試合に出ず、勝ち負けのない中で、教えていた時は、
「教え方を忘れる」のではなく、「勝たせ方を忘れる」感じです。
勝たせ方を忘れると、本当に勝てなくなります。
勝てる練習が分からなくなります。
人数、コート数、レベル、強度、シャトルの質、コーチの数、
どの試合に向けて練習していくのか、
そういう明確はものがブレてくると、いい練習になりません。
勝つための練習になりません。
逆に、勝つためにモチベーションがある時には、
ちょうどいい塩梅、ちょっと上のレベルのモチベーションがきます。
相手が見えるって、ものすごく大切です。
勝ち続ける指導者は、もちろんいい選手が集まっています。
が、指導者のモチベーションも高いです。
指導者って、勝ち続けないと、指導力も落ちます。
勝てなくなると、本当に勝てなくなります。
特にいい選手が集まっていて勝てていた指導者は、
本当に勝てなくなります。
0から教えて勝たせている指導者は、また勝たせられるチャンスは来ます。
指導者のモチベーションって、結構大変です。
試合に出て、勝つために指導していないと、勝つ指導ができなくなります。
勝つって大切なんです。
勝つことで得られるモチベーションが大切なんです。
田中信雄 入力H