バドミントンを考える・・・
全国選手が参加する大会を見ると、
今やらなくてはならないレベルが見えます。
そこで勝っていこうと思ったら、
勝てるだけの練習が必要になります。
指導者も選手も保護者も、それを理解すると、
やらなければならない練習内容、練習強度、練習意識が変わってきます。
- そこを目指す
- もう諦める
この2択の選択肢があります。
バドミントンが大好きじゃないと続きません。
だけど、本当に勝ちたかったら、大好きなだけじゃ勝てません。
そのミスはないなぁというミスはしない。
ミスをしないまで徹底的に練習する。
練習時間が大切ではなく、いかに高い意識でより大切に練習していくかの方が、
重要になります。
楽しいだけの練習は、長く練習できます。
長く練習できるので、もちろんある程度上手くなっていきます。
だけど、そこに勝たなければならない意識は、なかなか高くはなりません。
大好きなバドミントンを出来ていれば幸せなんです。
朝から晩までシャトルを打ってもいいと思います。
感覚は、公園などで飽きるまで走り回ることと同じです。
ただそれが、バドミントンってだけです。
小学生は、そういうバドミントンでいいと思います。
もちろん、小学生で結果が必要であれば、話は別ですが、
中学校、高校、その先を考えると、小学生の間は、
どんな形でも、シャトルをたくさん打つ時間が大切だと思います。
筋トレも走りこみも、遊びの延長でいいと思います。
走りたい子は走る。トレーニングも遊びの延長です。
身体が出来てくると、シャトルを打つ時間の割合を少なくして、
強くなるために、勝つために、トレーニングを増やしていく。
小学生の頃は、30分かかっていた練習を、15分で集中してやれば、
練習内容、練習強度、練習意識は上がっても、練習時間は減ります。
小学生で4時間かかっていた練習を、2時間にすればいいんです。
中高生になれば、そうしていく子が勝っていく選手になります。
身体の負担も考えれば、いい練習をすればするほど、
練習時間は、短くなります。
ただ変わらないのは、ゲーム練習、試合練習です。
試合を想定して練習するのであれば、正式ゲームをしていく必要があります。
ここの時間は、みんなが上手くなればなるほど、時間は長くなります。
小学生の正式試合の平均時間は、20分から30分ですが、
世界大会などは、1時間を超える試合もたくさんあります。
みんなが上手くなればなるほど、1ラリーの時間は長くなります。
面白話・・・
うちの子は初心者レベルですが、地域の大会に出た時、
学年上の県トップの子と試合をしました。
その子がずっとラリーをしてくれるので、
1ゲーム20分くらい、正式ゲームだったので、
40分くらい試合をしてくれました。
ラブゲームでしたが、本気でやると同じラブゲームでも、
1ゲーム7分以内でインターバルも入れても、15分もかからなかったと思います。
話はさておき、上手い子同士だと、
長いラリーになるので、それだけ時間がかかります。
小学生に比べて、理解力や行動は明らかに早くなるので、
地域移行でも平日2時間、休日3時間、休みもきちんととる。
は可能だと思います。
その中できちんと練習していく意識は、
身体への負担も軽減されると思います。
正直、体育館が使える時間はシャトルを打つ。
ストレッチもアップも筋トレも、コート外でできます。
体育館を使える有難みは、使える時間、日数が減れば減るほど増していきます。
それを考えたうえでシャトルを打つと、
いい加減に打っていたショットがもったいない時間に気づきます。
無駄にしていた時間がもったいない時間になります。
完全地域移行になったときには、練習基準を平日練習は減らし、
休日練習を増やすといいかもしれませんが、
部活を教員が見ている間は、平日練習で、休日休みもありかなと思います。
理想は、教員が関わらないで済む部活だと思います。
関わっても、17時30分までとか、基準があればいいと思います。
授業は長くなり、部活時間も長くなり、休日は練習や大会になると、
教師も大変ですが、実は子どもたちも大変だと思います。
子どもたちは、これに他の習い事や塾などが入るともっと大変です。
1番いいのは、学校でしっかり勉強する。
16時~部活や塾、課題など、
地域指導者、専門指導者、塾講師などが指導する。
もちろん入っていない子は、自分の時間に使う。
宿題などの時間に使う。
長くても20時まで、その後の時間は自分時間に使う。
休日も好きなことを頑張れる時間にする。
ゆっくり休む時間にする。
そういう感じになれば、いいのかもしれません。
個人の意見です。
部活専門員、スポーツ指導者、文化指導者など、
国や県、市町村で、有資格者の育成、講習などをしていき、
教員免許と同じように、部活専門員免許があればいいのかなと思います。
今回、地域移行のクラブ認定に、
バドミントンコーチ1、審判3級、以上が入っていることは、
とてもいいなと思いました。
有資格者が増え、生徒たちがより良い指導を受けられることが、
教育的にもいいことだと思います。
もちろん競技スポーツも大切ですが、
生涯スポーツ、生涯文化活動のきっかけになる中学生、
高校生の活動につながる時間になれば、有資格者の指導が、
1番いいことだと思います。
本当は小学生も、有資格者が指導することが望ましいと思いますが、
それはまだ別のお話。
どの世代も同じかもしれませんが、
特に小学生は、もっともっとバドミントンを楽しみましょうね。
田中信雄 入力H