ある子も言葉…
小学校2年生の時、半面の試合で、一桁で勝って優勝したから、
「オレ、めっちゃ強いじゃん」って思ってた。
3年生になった、全面の試合に出た時、一桁でコテンパンに負けて、
「オレ、めっちゃ弱いじゃん」と思って、もう試合に出たくないと思った。
だけど、週1回の楽しいバドミントンは続けた。
バドミントンが嫌いになったわけではなかったし、
週1回、楽しくバドミントンが出来るだけでよかった。
クラブの中では、打てる方で、それで満足できていた。
5年生になり、同じ学年の子が二人は言ってきた。
1人は、初めてラケットを握る子、
もう一人は、インドネシアで2年くらいバドミントンをしている子だった。
その二人は、バドミントンにどんどんはまっていった。
そんな二人との出逢いが、変えてくれた。
そして、試合に出てみようということになった。
内心は乗り気ではなかった。
またあんな風に負けるのが嫌だった。
今までは、同級生と一緒に試合に出ることがなかった。
だけど、今回は、違う。
それがとてもよかった。
そして、久しぶりに出た試合も、初心者大会だったけど、
勝つことができた。
そしてこの1年、いろいろな試合に出て、
今の自分がある。
通常練習は、最高学年でキャプテン。
強化練習、特別練習は、中学生などいるから、勝てない相手もいる。
負け続けるとへこむし、勝てると気持ちが前向きになる。
バランスのいいところで練習ができている。
6年生になって、
中級者大会シングルス3位入賞
中国選抜大会ダブルス男子ベスト4
ダブルス大会中級(ミックスで出て)優勝
少しずつだけど、自信になっている。
この勢いで、中国大会予選に臨みたい。
余談・・・
いろいろな子がいます。
試合を中心に考えると、バドミントンをやめてしまう子もいます。
試合に出なくても、バドミントンを続けていてくれると、
もう1回試合に出てみようかな、というチャンスも出てきます。
試合に出ること、試合で勝つことも、バドミントンですが、
週1回バドミントンを楽しむことも、同じバドミントンです。
勝ち負け関係なく、試合に出てみようというのもバドミントンです。
勝ち負けが成果ではなく、
その子自身が、「前よりも頑張れた」と実感してくれれば、
それが成果です。
そんな時期を超えて、勝ちに行けるレベルになったら、
勝つためのバドミントンをするのも、バドミントンです。
いろいろなバドミントンがあっていい。
田中信雄 入力H