試合・・・
教えている子が試合に出る時、本音を言えば、勝ってもらいたいと思います。
一緒に練習してきましたからね。
正確に言うと、
- 自分なりに頑張れた。
- 満足できた。
- 嬉しかった、悔しかった。
- 次はもっと試合したい。
- 楽しかった。
など、勝ち負けじゃないものも大切にしたいと思います。
精一杯やって負けたのならしょうがない。
指導者の満足よりも、生徒の満足。
嬉しさも、悔しさも、試合に出ている本人が、一番感じています。
それを超える事は、実はないんです。
ただ、試合は、選手と一緒に戦うものだと思います。
そして、試合で負けた時は、選手ではなく、指導者の力不足です。
勝った時は、選手が頑張ってくれたんです。
練習を生徒と一緒に頑張っていると、試合も一緒に戦います。
一緒に戦っていると、もっと教えておかなければならなかったと反省します。
負けた時こそ、指導者は選手ではなく自分を責めるべきなんです。
そして勝った時には、選手の頑張りに感謝するべきなんです。
それが出来ないのなら、自分が選手になって、試合をすればいいんです。
世界大会を見ていると、どの国の指導者も、技術的なアドバイスよりも気持ちの面や、選手が戦いやすいアドバイスをしています。
どちらかと言えば、対等に立場、もしくは選手中心の立場をとっています。
指導者って、別に偉くはないんです。
ただ、生徒が信頼してくれて、師弟関係を生徒が感じてくれる時は、いいと思います。
尊敬はさせるものではなく、してもらうものです。
尊敬とか求めていない僕には分かりませんが、
一生懸命教えていたり、ノックをあげていたり、一緒に頑張っていれば、上手くは言えませんが、生徒も一緒に頑張ってくれると思うんです。
ただ、僕は負けず嫌いなんです。
老体にムチを打って、生徒と張り合うんです。
勝ち負けなんて、どうでもよくないんです。
負けると分かっていても、チャレンジしていくんです。
上級生にも、本気でやってくれ、自分の練習を見せてくれ、と言います。
それが試合で必ず生きてきます。
負けず嫌いで、生徒に張り合う。
これって、結構大事です。
田中信雄