田中バドミントンクラブ広島

にこにこ・楽しく・笑顔で・バドミントンを楽しもう

親の心・・・

親の心・・・

指導を始めて20年、「コーチは親の気持ちは分からない」と言われたことがあります。
「人の気持ち、子どもの気持ち、選手の気持ち」は分かります。でも、「親の気持ち」は親にならないとそれは分かりません。

しょうまくん今月25日で7歳です。
本当は毎日バドミントンがしたいのですが(僕が(笑))なかなかまだまだです。
だけど親になって分かったことがあります。
子どもが、怒られるよりも褒められたい事です。

自分が勝ちたい、一生懸命やりたい、勝つために頑張る、と決めたことなら、勝つための練習、意識、試合など、競技バドミントンでいいと思います。厳しくてもいいと思います。しかし、すべての親が、すべての子どもがそこを目指しているわけではありません。

「先生、勝ちたいです・・・」と言葉にした子には、そのレベルで教えます。
それは親の心ではなく、本人の心です。

しょうまくんがいつか言ってくれる。勝ちたいと思ってくれる。分からないですが、それまでは、楽しくバドミントンさせると思います。
楽しく基礎を徹底して教えて、その時が来たら練習を増やします。
これも一つの英才教育だと思います。

小さい時に勝っているから、そのまま勝てるという子ばかりではありません。身体が出来てきて、頭が出来てきて、心が出来てきて、そこから勝てる子が本物だと思います。

僕はたくさんの「子ども天才」を見てきました。しかし、すべての子がそのまま勝てるわけではありません。
必ず上で残れるターニングポイントがあります。

スポーツは続けていれば、可能性はゼロではありません。
小学校から開花する子、中学、高校、大学で開花する子もいます。
上に残る子は、高校で結果を残す子、大学で結果を残す子です。

そう考えると、実業団前のカテゴリー、高校生、大学生で結果を残せることです。

小、中で全国上位でも実業団選手になれない子もいっぱいいます。
逆に、高校、大学で開花し、実業団選手になれる子もいます。

サッカーでもジュニアユースで頑張っていても、すべての子がそのままプロになれるわけではありません。壁の向こう側の世界は、やっぱり選ばれた人の領域です。その領域の中でも、生き残るのは、選ばれた人です。

それくらいトップ選手はすごいと思います。

そう考えると、楽しくバドミントンをすることも素晴らしいと思います。
実業団選手よりもバドミントンが大好きな子は、素敵だと思います。
出来ないけど楽しい。出来ないけど大好き。
その気持ちがずーと続く人こそ、バドミントンを楽しくしている人だと思います。

この世界に、競技スポーツだけしかなかったら、そのスポーツは発展しないと思います。
スポーツを支えてくれる人あっての競技スポーツです。

にこにこ・楽しく・笑顔で・バドミントン

こんな子たちが宝物です。

田中信雄