中高生女子のスマッシュはドライブに近い軌道で、リターンされるケースが多いです。そのため、明らかにスマッシュが速い子以外は、下でリターンすることを意識するのではなく、ヒジを上げて、上の面でリターンする意識を持ちましょう。
ここでのドライブ（スマッシュ）リターンは、ヒジを上げ、ラケット面を作り、
①ドライブリターン
②ネットリターン
③ロブリターン
⑤スマッシュリターン
ドライブリターンが浮く子は、ラケット面が上を向いているか、振り遅れているか、ひじが下がっているか、斜め面もしくは、横面になっているかのどれかだと思います。
言葉で説明して伝わるかは分かりませんが、実際見て、指導すると、５分から１５分で直せる簡単なポイントです。
それをノックやゲームで意識すれば、簡単に出来るようになります。
ここでもう一つのポイントは、つま先の入り方です。
軸足→聞き足の話はずっとしていると思います。
出来ていない子の特徴は、足が出ず、身体の近くで打っています。
シャトルに向かってつま先を向け、足を少しでも出すこと、ヒジを上げ、ラケット面を作ることです。
この前、教えた子は、女子なのに男子のバドミントンを教えてもらっている子で、女子の良さがまったく出ておらず、才能も能力もあり、練習もしているのに、伸びていない子でした。
女の子は女の子のバドミントンをしないと、必ず伸び悩みます。
男子のバドミントンは、無駄が少ないです。
女子のバドミントンは、無駄が多いです。
逆に言うと、それだけ女子は身体を使うバドミントンが必要ということです。
指導者の僕から見たら、女子が女子のバドミントンをすることが、一番伸びるバドミントンなのです。
だから僕は、男子と女子の教え方は、競技が同じでも、全然違うものだと認識し指導しています。
女の子で、伸び悩んでいる子は、ぜひ女の子のバドミントンをしてください。
男子のバドミントンを真似ないでください。無駄な身体の使い方があると思っても、ちゃんと女子のバドミントンをしてください。
教える方のも同じです、女子は女子の良さを生かしたバドミントンを指導してください。
高校生の時に教えていた子に、久しぶりに逢い、バドミントンを見たとき、男子のバドミントンが混ざっていました。
高校生の時、その子の良さを伸ばし、その子の一番伸びるバドミントンを指導しましたが、崩れていました。
上手くはなっても、強さは落ちます。
身体を１０使って、１０のバドミントンをしていた子が、男子の身体を６使って、１０のバドミントンをしていると、身体への負担は、大きくなります。
体の負担が増えると、１つのミスは小さいですが、ラリーをすればするほど、少しずつミスが大きくなります。
その子の良さは、女の子のバドミントンが出来ること。
負けず嫌いで、頑張り屋さんで、努力する子です。
でも、今は、本来持っているその子自身の良さが生かされていません。
だけど、それは直ります。
基礎は僕が叩き込んでいるので、直ります。
そして、まだまだ伸びます。
直接指導する機会は少ないと思いますが、いいものを持っている子なので、まだまだ伸びる楽しみな子です。
例え離れても、僕のバドミントンを生かし、最大限に自分にあった本来のバドミントンに戻り、試合で勝ったよ・・・。と伝えてくれたら、とてもうれしいです。
応援しているので、頑張ってもらいたいです。
田中 信雄
