スポーツメンタル・・・
メンタルという言葉をご存じですか?
スポーツ心理学、恋愛心理学、児童心理学、心理学など、
いろいろあります。
スポーツをする中で、このメンタルというものが、
実は、結構大切なんです。
コーチのやらせたいこと=選手がやりたいこと
選手がやりたいこと=コーチがやらせたいこと
これが=になると、練習は、練習になります。
だけど、=でなかったら、練習していても、
その効果は、マイナスになることさえあります。
練習すればいい、シャトルを打てばいい、は初心者、初級者の段階です。
中級者、上級者になると、効果が出る練習、勝つ練習をしていかないと、
「伸び悩み」につながります。
限界値が上がらないのも、伸び悩みです。
よく試合に負けた時、「指導者は自分のせいです」と言います。
だけど、試合で勝った時は、「選手が頑張ったからです」と言います。
これ、聞こえはいいですが、そう思っている指導者は、
勝てない指導者です。
ベストの指導は、指導者が何もしないで勝った時です。
簡単に言うと、選手が指導を理解し、それぞれが役割を果たすことが出来た時です。
コーチとは、もともと「馬車」を意味します。
「大切な人をその人が望むところまで送り届ける」という意味で、
「目標達成を支援する人」になります。
インストラクターは、「指導員」「指導者」にあたります。
様々な指導を行う人、技術を教える人を指します。
インストラクターには、資格がいります。
実際に、コーチ3の資格講習会を受けましたが、
まさにコーチとは何かという分野の勉強をしました。
「コーチ」と「インストラクター」は違います。
僕が思うに、「コーチ」は「心(メンタル)」の部分の指導が多く、
「インストラクター」は技術の指導だと思います。
「資格」が必要かどうかという方もいますが、
「資格」は勉強している証なので、
「持っている=勉強している」ということの証明なので、
インストラクターをする場合には、持っている方がいいと思います。
「コーチ」と「インストラクター」は、よく入り混じりますが、
アップデートするという意味では、
「コーチングの見直し」「教え方の見直し」「考え方の見直し」が、
出来るので、「自分のため」にも「選手のため」にも、
常に勉強することは、いいことだと思います。
もっと言えば、指導者が時代を作る、教師が時代を作る、
こんなことは、遠い昔のことで、
勝った、勝てせたはすごいだけで、別に偉くはないんです。
これは、指導者も選手も同じです。
それにね、名将と呼ばれる人がいなくても、
優勝監督は必ず存在します。
なので、名将と呼ばれる方、安心してもいいんです。
自分じゃないとなんて思われるかもしれませんが、
全然そんなことはないんです。
例えば、世界1位にさせた指導者がいても、選手がいなかったら、
その人は教えられません。
なので、僕は、指導者=選手だと思います。
その中で、選手が行きたい場所に連れていくだけの能力を持った人が、
教えると、1番いいんだと思います。
僕は常に、個の指導が最後だと思って指導しています。
だから、「教えさせてくれるチャンス」をもらえたなら、
持てるすべてを全部上げていいんです。
貰ってくれる選手がいたらですけどね。
そこには、僕の目的地もあるんです。
僕の夢があるんです。
それを「叶えてあげるよ」って選手がいてくれたら、
僕のすべてを出し惜しみせず、全部あげたいなって思うんです。
多くが出し惜しみする前に、出させてもらえないんですが、
本当に、「遠慮せず、わがままに受け止めてくれる選手」がいたら、
1から100まで全部上げたいんです。
きっと試したいんです。
僕のバドミントンがどこまでいけるのか、どこまでのものなのか、
「妥協しない」わがままでやってもらいたいことをしてくれて、
どこまで勝てるのか、試してみたいんだと思います。
先日、ある青年と1時間マンツーマンでバドミントンをしました。
以前から知っているけど、なかなか技術指導、
遠慮がない指導(伝えたいこと)は初めてだったと思います。
ある中学生も同じ感じの子がいました。
今見ている子たちも、言いたいこと、伝えたいこと、教えたいこと、
のどのくらいしか言えていないんだろうって思います。
僕は、きっと、僕と一緒に行きたい場所に行くことができる選手を、
探しているんだと思います。
この時代で、こんなことを言うのもなんですが、
一緒に目指すことを望んでいるんだと思います。
昔、「私は実業団選手に絶対になる、ねっコーチ」と言ってくれた子、
「私がコーチを勝たせてあげるよ」と言ってくれた子、
一緒になって夢をつかんだ子、
そんなバドミントンをもう1度出来たら、楽しいなって思います。
僕の夢は、昔っから変わっていません、変わりません。
いつだって行き先の決まった馬車なんです。
ただ、今は、それに乗ってくれる選手がいない。
途中で降りちゃう選手しかいない。
僕にとっては、途中下車。
選手にとっては「降りたい駅」なのかもしれません。
僕は分かりやすいらしいです。
本当に楽しい時は、テンション高く、笑顔で、わけわからん要求をする。
みたいです。
「もっと打つ?」=「もっとできる、もっと打てるよね(*^-^*)」
らしいです。
「コーチが楽しそう」って言われることが、最近本当にない。
保護者のみなさんも同じですよ。
本当に勝てる練習って、我が子が楽しくしている、頑張っている、
ではないんです。
「コーチが楽しそう」なんです。
「コーチが楽しい」=「我が子がめっちゃ頑張っている」なんです。
妥協しないでください。
甘くならないでください。
暴走しないでください。
たまには僕を信じてください。
「僕が楽しそう」な時は、あなたの子どもが精一杯頑張っている時です。
頑張れている時です。
才能の種はね、時間をかけて、水をやり、光をやり、
そして、信じる気持ちをやることで、開花するんです。
メンタルは、選手だけではなく、保護者にも必要なんです。
時間をかけて、大切に育て、信じる勇気がいるんです。
コーチが「馬車」で、保護者が「荷台」で、選手がそこに乗っているんです。
だけど、選手の想い、やる気、頑張り、夢、目標というものがないと、
進みません。
選手が乗っていても、保護者が、つながり(信頼)を切ってしまうと、
進みません。
僕の強さは、1度信じたら、最後まで信じることです。
相手(選手)(保護者)は分かりませんが、僕は僕です。
ただ一つ言えることは、信じてついてきた人は、
夢を叶えています。
最終駅まで一緒に行ってくれる人がいてくれたら、
夢は必ず叶うんです。
田中信雄