田中バドミントンクラブ広島

にこにこ・楽しく・笑顔で・バドミントンを楽しもう

感情論

勝つ子と勝てない子の差・・・

勝つ子は、試合、ラリーの組み立てができます。
攻めるパターンと守るパターンをしっかり持っていて、相手コートにシャトルが落ちるまで、勝負しています。

勝てない子は、試合、ラリーの組み立てができていません。攻めるパターンと守るパターンが分かっていません。相手コートにシャトルが落ちる前に、決まったと判断し、足が止まります。
そして、自分のコートにシャトルがつく前に、勝負を諦めてしまいます。
簡単に言うと、ラリーをしていません。ただ来たシャトルを打っていたり、ショットを打っているだけなんです。

バドミントンは確実に決まるショットは一つもありません。だからこそ、相手コートに確実につくまでラリーをし、勝負するのです。
相手がアウトやネットにかかるまで、集中して勝負してください。

例えば・・・

①ヘアピンして、ラケットを下げていませんか。
②スマッシュして、下で構えていませんか。
シャトルを打った後、身体バランスは崩れていませんか。
④ちゃんとラリーしていますか。
⑤ゲームの組み立てを考えていますか。
⑥ダブルスなら、二人だけの約束事、ゲームパターンなどをお互いに伝え、理解していますか。

ここがポイント・・・

①自分が上手くなる方法は、自分よりも強い人と練習する。(心が弱いとバドミントンも人も嫌いになるかもしれません(笑))
②仲間と共に上手くなっていく。(部活の仲間は選べません。それなら共に上手くなった方が得です)
③良い指導者に教えてもらい、それをすべて身に付ける。(教えてもらっているということは、君が誰かに負けると、先生も負けたことになります)
④自分一人の為だけに試合しない。
⑤基礎をしっかり身に付け、試合中、ブレないようにする。
⑥練習に対してプライドを持つ。(簡単には負けられなくなる)

僕は、心の中の本音では、勝負にこだわります。何よりも賞状が好きです。本気でやるからには、結果は求めます。
途中の過程は求めません。結果と評価は求めます。

練習を頑張る、試合に勝つために頑張る。これは当たり前です。頑張ったことへの評価は求めません。ここの評価を求める子は、本当の意味でバドミントンを愛していません。

頑張ったのに結果が出ないことに、臆病になる子がいます。調子が悪かった。諦めた。本気になれなかった。ミスが多かった。相手が強かった。
そんなことはどうでもいいんです。

問題は、試合に勝つために本気で取り組み、最後まで本気で試合し、負けて時に自然と涙があふれる。悔しくて泣く。負けた自分が情けない。そういう感情を持って、次の試合までにレベルアップする。
勝ったときに本気で喜べる。そういう感情が大切なんです。

僕は指導者として、試合、県や中国大会、全国大会、決勝に勝って何度か喜びの感情をもらいました。それと同時に負けた時、申し訳なく謝られる場面も多くもらいました。

僕は、教えている子が満足し、僕が満足できる試合が一番いいと思います。
練習は試合のためにすることです。
試合は、頑張った練習の成果を見せる発表の場です。

負けても満足できた試合も正直あります。涙して応援した試合もあります。それは特別な試合です。

本当は勝って喜べる試合がいいです。
その部の勝者はたったの一人(一組)です。
最後に一緒に喜ぶ為に、一緒に練習しています。

この前の合宿も、ある指導者に、「田中先生はどれだけ投げて、どれだけノックするの、限界はないの?」と言われました。
正直、限界はあります。しんどいです。
だけど、一本でも多く、一つでも多く出来ることが増えたら、出来る子が増えたら、その分、喜ぶ笑顔が見られます。

感情論で悪いですが、本当に、教えている子が負けると、心が折れます。悔しさよりも、勝たせてあげられなかったことの、僕自身の不甲斐なさがあります。

勝ったら生徒が頑張りました。
負けたら、勝たせられなかった僕のせいです。
負けたら後悔します。後悔しないために、教え込みたいんだと思います。

勝ったときのあの嬉しさを一緒に分かち合いたい、ただそれだけのために・・・ね。頑張れるんです。

田中 信雄