目標にしていた試合・・・
この大会を目標に、練習してきました。
試合で勝ちあがれなかったことはもちろん悔しいんですが、
「全力でやり切った」というところまでの必死さもなく、
サービスアウトやラインアウト、簡単なミスなどで、
全力の20%~30%しか出せない試合に、
ものすごく落ち込みます。
時間をかけて練習したところでのミスばかりだったので、
練習しているつもり、出来ているつもりだけだったのかなと思います。
そもそものところで、「勝ちたい、勝たなければいけない」という、
プレッシャーも伝わらなければ、情熱も熱意もない試合でした。
ラインオーバーも、きちんと意識していれば、調節できるくらい、
さんざん練習していたのに、「なんでアウトになるの?」
と、そういうレベルだけで終わったことに、
「何やってるんだろう(≧▽≦)」と同時に、
一緒にやってきた練習は、この程度のものだったのかと思いました。
僕の考え方は、バドミントンはオールラウンドプレーヤーで、
出来ないことが一つでもあらば、勝てないと思っています。
だけど、生徒は、7/10、8/10でも満足なんだと思います。
3/10、2/10が試合で続くことを知らないんだと思います。
シャトルや体育館内の環境、風や冷房によるもの、そうでないもの、
コートやエンドでの対応、そういうところは、
普段の練習で常に意識したショットを打っていないと対応できません。
そこの調整は、どれだけシャトルを打ったかではなく、
どれだけ意識してシャトルを打っているかになります。
ラインアウトか甘いショットか・・・
常に意識して練習していれば、ラインアウトか甘いショットか、
なんてことは起こりません。
そもそもその大会のシャトルや会場環境を言い出す子は、
勝てない選手です。
そこを合わせてプレーする子が勝っているのと、
結局勝つ子は同じ子なので、
普段からの練習意識が、勝てない子はやっぱりできていないんです。
そこを認めてしまったら、その子は一生勝てない子のままになります。
大会上位の子に勝っていかないと、勝てない・・・
県大会のベスト8は、結局は、ずっと同じです。
同じ学年、同じカテゴリーで試合しているのだから、
そんなに大きくは変わりません。
ベスト16、ベスト32に子が、そこに勝っていこうと思ったら、
極端に言えば、その子たちの5倍も10倍も、
高い意識で練習していかないと、勝つことは出来ません。
自信と安心は違います。
自信は必要だけど、安心はしてはいけない。
それが練習だと思います。
「どれだけ練習しても安心できない、だからどん欲に練習する必要がある」
どんなに練習しても不安で仕方がないと思います。
僕自身もそうでした。
どれだけ練習しても、勝てるかどうかわからなかったので、
人からの大丈夫・・・の言葉なんで、信じられなくて、
ひたすら練習していました。
サービスでミスするなんてしていたら勝てない・・・と思って、
ひとりで何時間も100%になるまで、練習していました。
そういうことをしない子は、やっぱり勝てないんだと思います。
勝つことが難しいんじゃなく、勝つために意識して練習させることが、
難しいんだと思います。
100%ミスしない所まで練習する。
そう思って練習することも、もしかしたら才能なのかもしれません。
田中信雄