試合で「相手の身体をいかに動かせるのか」は、とても大切なことだと思います。その為のは、脳（心）を動かせる必要があります。
例えば、ハイクリアーが打てない相手だとします。
あなたはハイクリアーを待ちますか？
例えば、ドロップ、カットが苦手な相手だとします。
あなたは何を待ちますか？
練習で、格上の選手とばかり練習していると、相手が誰でも、そのバドミントンに身体が慣れてしまうことがあります。
しかし、あなたが試合している相手は、目の前の選手です。
もしかしたら、ものすごく強いかも知れません。
もしかしたら、同じくらいかもしれません。
もしかしたら、強くないかもしれません。
ここで大切なことは、脳（心）が一人歩きしないことです。
正確な情報を得ることです。
その為には、多くの正確なショットを持っていることです。
例えば、ハイクリアー二人で５００本したとします。
５００本くらいは、大きな大会に出る小学生、部活で頑張っている中・高生は出来て当たり前だと思います。
そうでないと試合でハイクリアーが使えません。
たまたまできるショットは使えません。
勝つために欲しいショットは、狙って正確に打てるショットです。
「ミスしませんからショット」です。
「狙ったところに打てますからショット」です。
何のために練習するのか・・・
そこにラケットとシャトルとコートと相手がいるからです。
ではなく・・・、
試合で自分のバドミントンをして勝ちたいからです。
では、自分のバドミントンって、どんなものですか？
逆に言うと、どんなバドミントンがしたいですか…？
これがなりたい自分になるための必要な練習だと思います。
僕はやらせたい、やらなければならない練習をさせます。
それは、基礎であり、応用であり、試合で勝つためのスキルです。
それにプラスして、目指すバドミントンがある子は強くなります。
僕のバドミントン＋君の想うバドミントン
これが＋されたら、強くなります。
これがマイナスだと、弱くなります。
僕ができることの一つは、その子の持っている能力を引き出し、開花させることです。
開花した花の色は、その子の色です。
僕はあくまでも、相手がいて、その相手に勝つ為の方法を教えます。これは僕の色です。僕のやってほしいバドミントンに染まることのいいと思いますし、そこから自分の色を作るのもいいと思います。
ただ、勝ちたいのであれば、僕のバドミントンに＋して、自分色になって方がいいと思います。
基礎、ベースは僕のバドミントンでいいと思います。
そこから先は、自分のなりたい、やりたいバドミントンをしたらいいと思います。
もっと言えば、強くなったら、要求をこなしてほしいんです。
例えば、ここからハイクリアーを打って、カット、ドリブンロビング、態勢を崩して、スマッシュ、プッシュとか、相手の苦手なポイントにひたすらシャトルを持っていき、確実に決めるとか、気持ちを追い込むとか・・・。
要求したショットが確実に打てるようになってほしいんです。
その為に、ハイクリアー５００本、確実に打てと言ったら、打ってくれないと困ります。
というよりも、打てないと選手本人が困ると思います。
自分が打ったショットが、いったいどこに、どんな風に飛んでいくのか分からなければ、試合で使えないと思います。
コートを広く使うためのショット、狙ったところに正確に打てるショット、普段の練習からしっかりと頑張ってみましょう。
田中 信雄
