僕は物心ついた時から将棋をしていました。
強くはありませんし、早打ちです。
そして将棋には、詰め将棋というものがあります。
実はこれ、指導者としては、ものすごく役に立っています。
試合でサイドコーチに入るとき、初めの5点から7点は、対戦相手のバドミントンをずっと見ます。
その中で、癖やパターン、得意、不得意を見極め、インターバルで指示を出します。
試合で勝つためには、試合前の練習で勝敗は決まっています。
これが可能な選手は、最低限すべてのショットが打てる子です。
簡単にサイドアウトにしてしまったり、甘いショットの多い子、ネットにかけてしまう子では、勝負ができません。
試合中にいきなり出来ることなんてありません。
練習の積み重ねの中で、進化があります。
努力しなさいとは言いません。
ただ、出来ないショットは、出来るようになるまで頑張りなさい。
正直、バドミントンは、出来ないショットがあると、勝負ができません。
将棋でいえば、駒の使い方が分からないと勝負ができません。
出来るショットを伸ばすばかりでは勝てません。
出来ないショットがあると、出来るようにならないと、勝てません。
逆に言うと、出来るようになればいいのです。
うちの子たちは、ショット率、つなげるショット率が100%でもないのに、ネットギリギリやラインギリギリを狙いたがり、ミスばかりしています。
簡単な狙ったショットができていないのに、難しいショットを打って試合で負けてしまいます。
まずは、基礎ショット率を100%に近付ける。
その上で、詰め将棋→ラリーをする。
バドミントンは一球入魂ではなく、多球入魂です。
ここが今回のポイントです。
田中 信雄