今回、高校生に小学生の指導をさせましたが、
昔、ジュニアの合宿100人以上の企画、運営、指導でのフリーアンケートにこんな意見が多くあったことを高校生に教えました。
小学生は大人が思っているよりも人に厳しい・・・
1、ノックミスが多いコーチだと練習にならない
2、ラリー練習やゲーム練習では上級生がミスすると練習にならない。
3、練習では、指導者は言うだけじゃなく、実際に見本を見せてほしい。
4、やらせるばかりじゃなく、一緒に練習してほしい。
5、一緒にバドミントンを楽しみたい
心の中では、指導者・保護者→選手よりも
選手→指導者・保護者の方が厳しいのだと知りました。
これはあくまでも純粋な子どもの意見だと思います。
それだけ、指導者、保護者など上級生・目上の人・大人は責任があるのだと思います。
それを含め、今回高校生に指導させましたが、練習後、普段自分たちのの練習以上にどっぷりと疲れていました。
逆に言えば、小学生は指導者、保護者など上級生・目上の人・大人に対して、「自分よりも上手い」と思っています。
そう思っていますから、1本でもミスしようものなら、冷たい目が返ってきます。
そのプレッシャーは、何とも言えないものです。
しかし、そんな中で、教えながら教える方も成長します。
今回はそれが狙いでした。
練習でも、試合でも、ミスしないこと。
それが自分自身の上達につながること。
それを知ってほしかったのです。
僕の持論は・・・
上は自分が頑張れば抜ける(結果が見えるから)
しかし下は、いつ追い越されか分からない(未知数だから)
学生では・・・
小学生は学年が主にがライバル
中学生・高校生は上2学年、下学年がライバル
大学生は上3学年、下3学年がライバル
トップクラスになると、その区切りはなくなります。
選手自身も学年、階級にこだわらない。
そして、指導者も学年、階級にこだわらない。
実際、小学2年生の日本チャンピオンと素人の大人が試合をすると、
大人は負けてしまうかもしれません。
技術競技は、年齢ではなく、正しい練習と練習量、正確な目標なのかもしれません。
間違った練習を何年継続していても、上達しないケースをよく目にします。
僕もいろいろなスポーツを体験する中で、実際に感じてきました。
正しく教えてもらえば、短い時間で上達し、間違ったことをやっていれば、長い時間をかけても全く上達しませんでした。
選手の才能や能力以前に、教える人の力量と引き出しの多さと、大きさを感じました。
これがどんな選手でも見捨てまい指導の糧になっているのだと思います。