パパと私のバドミントン日記・・・
私は、バドミントンが大嫌いだった。
パパは私なんかよりも、バドミントンが好きなんだと思っていた。
だから私は、バドミントンをしなかった。
でも、本当は、バドミントンに嫉妬していた。
私のパパは、私のものなんだ。
生まれた時から、私の周りには、バドミントンの道具が手の届くところにあった。
ラケットを投げたり、シャトルをつかんだり、バックの中に入ったり、
そんな環境が当たり前だった。
私は覚えていないけど、とても上機嫌な笑顔で、
バドミントンで遊ぶ私が、写真に写っていた。
小学校3年生になった私は、今もまだバドミントンが嫌いなままでいる。
この物語は、そんなバドミントン大嫌いな少女とパパのお話。
原作 田中信雄