誰だって持っている小さな「希望」「夢」「想い」「期待」「目標」「目的」「信じる」などが必ずあります。
その小さな宝物は、自分でも知らない、まだ形もないものかもしれません。
それでもみんな持っている小さな小さな宝物。
それが大きな宝物に変わり、自分でも実感できたとき、それらを「形」になります。
何を持って「才能」というのかも、何を持って「能力」というのかも、僕には分かりませんが、「好きなことを精一杯できる(誰よりも)こと」こそが、それになるのかなって思います。
良い練習、強くなる練習、勝てる練習は、正直、たくさんあります。
練習メニューを作る事、考えることは、そんなに難しい事ではありません。
難しいのは、それらの練習を「こなせる現実」、その選手に合う練習が必要なんです。
はっきり言うと、「練習はみんな違います。個々に合った意識改革、練習メニュー、練習内容が必要なんです。
もう一つ、指導者がやられているうちは、本物の選手にはなりません。
選手が考え、選手自身がやっていると感じることこそが、本物の選手です。
当然、指導者が練習メニュー、内容、強度など、考えます。それをこなしていくのではなく、プラスして考えることが大切です。
勝てる選手は、練習をし過ぎます。それを調整することも指導者の役割です。
例えば、サービス練習100本と提示したとき、自分で納得いかないので、もっと練習したいと選手が言えば、それも練習になります。
「足りない、もっとしたい」という練習、「やらせ過ぎ」ではなく、「やりすぎ」に気を付けること。
本人と指導者が決めたのなら「やりすぎ練習」はありだと思います。ただ「度」を超えすぎると、止める必要があります。
誰もが持っている小さな宝物。それが大きな宝物になるためには、人の力だけでは、足りません。
そこに本人の「気持ち」がないと、宝物は大きくはなりません。
周囲の想いが本人の想いを越えない事。
本人の想いが、周囲の想いを超える事。
誰もが持っている宝物が必ずあるんです。
田中信雄