僕の指導の原点は、「これが出来たら楽しい・・・」です。
試合中、「このプレーできる?やってみようか(笑)」
なんて指示はよく出します。
もちろん練習で基礎をやっていて、応用で試してみるプレーです。
相手の選手がびっくりするよ。楽しいよ(笑)
なんて言います。
試合中、「さらに強くなってみようか・・・」とか、「さらに楽しいプレーをしてみようか」って言える選手は、どんどん進化していきます。
その試合も大事だけど、次の試合も大事です。その次の試合も大事です。試合中進化できない子は、そこ止まりです。
そして指導者も同じです。
試合を経験しながら、強くさせていくんです。
僕は「なんであの子が強くなったの?」という場面が大好きです。
ノーマークの子が勝って行く場面が、ドラマです。
才能なんで、凡人には分かりません。
才能があるかないかなんて、誰にも分かりません。
分かるのは、トップになれるかどうかの性格です。
正確には、共通点があります。
多くの人に応援される人間的魅力があります。
小・中・高など、人から応援されない子は、トップにはいけません。
ファンあってのプロ、ファンあっての実業団です。
人気こそが、トップ選手の証です。
ただのおじちゃん、おばちゃん、子どもたちから憧れを持たれない選手は、トップになっても、てっぺんが知れています。
プレーで見せること。プレー以外で見せること。
どちらも大切です。
プロは見せるプレー、トップ選手は見せるプレー、そして、多くの人に応援される人が、トップでやれるのだと思います。
田中信雄