僕は昔、忘れられないことがあります。
試合後、試合に出られなかった子と話をしましたが、首には銀メダルをかけながら、「負けても試合に出たかった、出て取れたメダルなら嬉しいけど、1試合も出られなくてもらったメダルはなんて言うかむなしい」
このとき、レギュラーの子たちもチームのためと頑張っており、団体メンバーの責任、レギュラーの責任、選手の話を聞けて、とても勉強になりました。
全小はベンチに入ったことはありませんが、県の強化コーチの時に、指導した男子チームが全小5位に入った時に、みんなが報告をしてくれた時、嬉しかったですね。
スポーツをしている学生へ・・・
試合に出られるのは、地域、学校(部活)の中で選ばれた人です。ということは、試合に出られない人もいます。
団体メンバーに入っても、レギュラーになれず、試合に出られない人もいます。試合に出るということは、責任があります。
団体は、自分のためにプレーしません。監督・コーチのメンバー選び、指示などが明確にあります。
背中に背負うものがあるということは、いい加減なプレーはできません。チームで戦うということは、関わりのある人全員と戦っています。
恥じないプレー、見本になるプレー、見せるプレー、見られるプレーと責任を持って、戦わなければなりません。
スポーツはルールがあります。ルールとは別に、最高のパフォーマンスを行う場でもあります。
誰が見ても気持ちのいいプレーがあるからこそ、その試合に価値があり、勝者をたたえ、敗者をねぎらい、切磋琢磨して、より良いパフォーマンスへとつながります。
試合には勝ち負けがあります。しかし、スポーツは生活の一部であって、生活の全てではありません。プロ選手は別ですが。
「スポーツは素晴らしいもの」であるために、試合の勝ち負けだけではなく、スポーツを行う人は人間性も見られていることを忘れず、「勝ったから素晴らしい」ではなく、「素晴らしい人が勝った」となるように、僕もスポーツを応援しています。
団体戦のメンバーは、地域、クラブ、部活の顔です。
いい加減にすれば、いい加減な所と思われます。
うちのクラブはどうでしょう。
上級生が下をしっかり見ているだろうか?ちゃんと見本になっているだろうか?あいさつ、態度、取り組む姿勢はちゃんとしているだろうか?
良い部分もあるし、良くない部分もあります。まだまだな所もたくさんあります。
それでも、良い子たちが集まっていると思います。
田中信雄