泣くほどツラい思い・・・
指導していると、その子(人)の人生を背負うときがあります。「スポーツは楽しむもの・・・」といいつつ、スポーツなしでは生きていけない人もいます。
僕もその一人かもしれません。
僕の場合、何度も燃え尽き症候群を体験しているので、そのスポーツに戻れる喜び、楽しさ、嬉しさも分かります。
その逆に、燃え尽きる気持ちも分かります。
燃え尽きる理由は3つです。
体力面と精神面、技術面です。
僕は練習メニューを作ります。
科学的な部分中心ですが、最後は根性論です。
試合がなければ…
正直、試合がなければいいという場面はたくさんあります。
試合がなければ、強さは求めなくてもいいですし、上手さだけを求めれば、ツラい練習なんてなくてもいいと思います。
試合って相手がいます。
記録型のスポーツと、対戦型スポーツがあります。
陸上やゴルフ、弓道、アーチェリーなどは相手はいますが、記録型なので、自分との戦いです。
これに対して、サッカー、バドミントン、卓球、テニス、バスケットボール、バレーボールなどは、対戦型で相手との戦いです。
バドミントンは、一つのコートの中で、一つのシャトルを打ち合い、勝敗を決めます。
勝つためにやらなければならない課題・・・
例えばマラソンは世界記録を出せば、日本代表になれると思います。
水泳も世界記録を出せば、日本代表だと思います。
大会レコードという目標もあります。
バドミントンは、それが相手になります。
相手の実力が、大会レコードになります。
何を目標に練習させるのか・・・
これがこのくらいできたら、勝てるという確証はありません。
常に対戦相手が変わり、戦術、戦略も変わります。
今日、地区大会を見てきましたが、生徒は、「勝てる試合で負けた。自分のミスで負けた」と言います。
僕も見ていてそう思いました。
では勝つためにはどうすればいいのか・・・
これはどのスポーツでも同じですが、「相手のミスを待つ」だと思います。
相手がミスしてくれるまで、自分がミスをしないだと思います。
その為に、泣くほどツラい思いをするのだと思います。
![イメージ 1](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/t/tanakabatominntonnkurabu/20010101/20010101002120.jpg)
練習は楽しいだけではありません。
ツラいが多いと思います。
だけど、そのツラいが報われる瞬間があります。
それが勝利だと思います。
つらい時は、つらいでいい。
その代わり、つらいだけで終わらせたくない。
正直、嫌いな教え子は一人もいません。
(僕を嫌いな教え子はたくさんいますが・・・自虐)
その一人一人に勝って ほしいと思っています。
勝ちもありますが、その子(人)の最大限の力を発揮したいんです。
泣くほどツラい思いは何度もあります。
人と人ですからね。
その分、笑顔で楽しいこともたくさんあります。
人と人ですからね。
勝ちを求める強いバドミントンは苦手です。
上手くさせるバドミントンの方がいいですね。
来月から、また戻ります。
楽しいバドミントン指導にね。
田中 信雄