田中バドミントンクラブ広島

にこにこ・楽しく・笑顔で・バドミントンを楽しもう

初心者練習・・・8

出来て当たり前を作ってあげる・・・

初心者の子は、何ができていて、何が出来ていないかなんてわかりません。すべては指導者のさじ加減です。

と同時に、心が弱い子は、失敗に対して心が揺れます。それは、出来ないことに対してでもありますが、ただ心が弱いだけです。

では、心を強くしてあげるにはどうすればいいか。「出来て当たり前」を作ってあげることです。実感させることです。
自信がつくまで、練習させることです。

もともと心が弱い子は、練習も嫌いです。人が出来て、自分が出来ないことを嫌がります。だったら人よりも頑張ればいいのにと思いますが、心が弱いからそれもできません。

しかし、こういう子は、自信がつくと、グンと伸びます。練習をまじめにする心強い子と違い、ベースがない分、自信というベースさえ作ってあげれば、伸びてくれます。

問題は、そうなるまで指導者が心折れず教えられるかです。

心弱い子は、要領が悪いです。こだわりがあります。それが上手くなる自分自身のジャマをしています。
逆に心強い子は、要領がいいです。教えられたこと、教わったこと、上手くなる道筋を作れる力があるので、一歩ずつ上手くなっていきます。

1、勝つことを求めて練習できるか。
2、それとも自分にやりたいプレーを練習したいか。

バドミントンが一つのプレーを極めれば、勝てるスポーツであれば、こだわりは必要だと思います。
しかし、バドミントンはオールラウンドプレーです。

出来るショットがあれば勝てる、ではなく、出来ないショットがあれば勝てない、です。
↑ここテストに出ます(笑)

どんなに世界一速いスマッシュが打てたとしても、スマッシュを打たせてもらえなかったら、その見せ場はありません。

カットが1本も入らない相手だったら、ロングサービスだけで勝てます。ヘアピンが1本も入らない相手だと、前がねらい目です。
クリアーが後ろまで打てない相手だと、後ろで構えて待つ必要がありません。

バドミントンのセオリーはあります。しかし、それは相手によって変わります。

「勝つためにはどうしたらいい」と聞かれます。すべてのショットが出来るようになれば勝てると言います。
「○○に勝つにはどうすればいい」と聞かれたら、話は別です。
対策できますし、その試合スタイルも変わります。

これは初心者であればあるほど、大切なことだと思います。

田中 信雄