田中バドミントンクラブ広島

にこにこ・楽しく・笑顔で・バドミントンを楽しもう

その子にとって一番いいバドミントン

練習の提示・・・

僕は選手の足りないポイントを練習メニューとして提示・指導します。
これと同時に、選手も自分が足りないポイントを練習メニューとして、相談・練習出来るようになれば、練習に対する意識がかみ合ってきます。
この練習の意味を選手に伝えます。

出来るであろう内容であれば、基礎練習としてやらせればいいと思います。
その時に、指導者は選手が出来ると思って練習させたことが、実はできなかった場合、見直しが出来ます。

出来ない事には、練習の意味を伝えます。
出来ることは、基礎練習です。
その繰り返しで、指導者の練習に対する意識と、選手が今できる実力との差を埋めていきます。

出来ない所から、見直してみる。

意識の差・・・

僕  →選手が出来ると思って練習させる
選手→出来なかった

実はけっこう落ち込みます。

僕  →選手がまだできないであろうレベルの練習させる
選手→出来なかった

レベルアップ練習なので、気にならない。

僕  →選手がまだできないであろうレベルの練習させる
選手→出来た

次のレベル練習に進める。

試合で足りなかったポイント、試合で勝つために必要な練習で、指導者と選手で意識が食い違うと、足踏み状態になってしまいます。

僕は、レベルアップ方式の指導を好みます。
①出来ることを確実に出来るようにしつつ、出来ないことを減らしていく。
②試合で負けた原因を分析し、探し、練習で出来るようにする。
③同時に、その選手の持ち味を引き出す練習を行います。

選手によっては、出来ない子と、試合で負けて原因から目をそらす選手もいます。
出来ることをしたい気持ちはわかります。
自分のやりたいプレーをして、試合したい、勝ちたい気持ちも分かります。
しかし、それでは勝てないとしたら、勝つためには、やりたくない練習もしなければいけません。

「自分のやりたいプレー」が勝つか、「勝ちたい、勝つ気持ち」が勝つか。
色々な選手がいると思います。

ベストは「自分がやりたいプレー」で試合に勝つことです。
しかし、それで勝てないとしたら、選手としてどうしますか?
バドミントン愛好家としてではなく、選手としてはどうしますか?

僕はバドミントン愛好者でも、選手でもどちらでもいいと思います。
バドミントン愛好者は、バドミントンの楽しさを求めて、試合や練習をします。選手は「勝つ」を求めて、試合や練習をします。

その分岐点は、「覚悟」だと思います。

「勝つ」ためだけに試合や練習をする。
その「覚悟」がある人は選手だと思います。

その「覚悟」が薄れたり、無くなりかけてくると、バドミントンは楽しく出来ると思います。

高校生は、その分岐点だと思います。

僕も迷いはあります。
高校3年生、大学が決まり、部活に入るかどうか。
正直、学校によっては、部活に入って、インカレに出られる子もいると思います。
もちろんそうでない子もいます。

部活に入って、時間や生活、その他、合わなければ、戻ってきて、試合に出ればいいと思います。

競技スポーツもいろいろです。
その子にとって一番いいバドミントンを見つけてあげることも、大切なことだと思います。

田中信雄