普通でいいけど・・・
普通でいいけど、普通って一番難しい。
生まれた時、ただただ元気であってくれたらいいと思います。
一緒に育っていくと、何故か欲が出たりします。
こうしてほしい、こうなってほしい、
なんて思います。
僕は、5年生の時に、ワープロを誕生日か何かでお願いしてもらいました。
山ほどの詩集を読んで、憧れました。
短い文章の中で、こんなにも気持ちや風景、想いを伝えられるものなのかと、
感動しました。
なので、10歳の時から、文章を書いています。
人に何を言われてもいいんです。
ただただ書くことが好きなんです。
これに付随して、書道をします。
5歳から始めている僕の宝物です。
なので、書と文章が合わさって、言葉を書で書くようになりました。
43年前のことです。
ちゃんと書き始めたのは、16歳の時からですが、
書いていいと許可が出たのは、全国総合文化祭に出展してからです。
その時のあこがれは、榊獏という人でした。
もともと、王義之という方の書をずっと書いていました。
この方は、家族や知り合いに心を込めた書を書かれた方で、
空海が学び、日本へ帰り、ひらがなになったみたいです。
こういう学びの中で、僕も言葉と書を組み合わせるようになりました。
だけど本音は、正統派の専門家に認められることから逃げたんです。
実は、書の本も山ほど読みました。
広島の一休園というところがあるんですが、
高校生から先生に連れて行ってもらい、
いらなくなった本をいただいて勉強しました。
運がよかったのは、社長さんの奥様が、僕の書言葉を気に入ってくれ、
プレゼントしたことがあるんです。
その時に、勉強がてら、いろいろな本などをいただきました。
そんなこんなで、今も続けております。
話しは戻り、我が子に何を期待するのかというと、
期待しないもの悪いと思います。
かといって期待しすぎるのも悪いと思います。
僕の願いは、
バドミントンなら、僕と楽しめるくらいになってくれたらなと思います。
書なら、僕と同じくらいになってくれたらと思います。
その中で、自分がやりたい子とを精一杯やってくれたら、
それでいいと思います。
田中信雄