試合という魔法・・・
試合という魔法にかかってしまうことがある。
勝ち負けよりも、バドミントンを楽しむことが一番と。
だけど、試合に出て、試合中や試合で負けて時の生徒の顔を見ると、
勝つ喜び、勝つ楽しさもいいものだよ・・・と伝えたくなる。
久しぶりに試合に出て、決勝で多くの試合でサイドコーチの椅子に座っていない自分。
このとき、試合という魔法に、「負けず嫌いの僕」はかかってしまいそうになる。
昔は、勝つこと、勝たせることばかり考えていた。
そんな時代があった。
バドミントンって何だろう?
スポーツって何だろう?
競技スポーツでは・・・
「君は精一杯、持てる全ての力を発揮したかい」
社会スポーツでは・・・
「君は精一杯、楽しくしているかい」
これは、生徒に言う言葉、そして僕自身に言う言葉。
試合に出て、感じるもの。
それは試合に出てみないと分かりません。
チームを強くするためには、「流れ」があります。
どこかのポイントで、「強くなりたい、勝ちたい」という「流れ」が来ます。
その「流れ」を作れたとき、強いチームは作れます。
その為には、自分よりも強い子たちと一緒に練習できる環境を作ることです。
練習会、講習会などは、効果的です。
今はなかなかできませんが。
強くなる子を育てることは、実はそんなに難しくありません。
「これがバドミントン」意識改革が出来れば、その基準で練習し、そのレベルになろうとします。
試合で強い子と試合したとき、「才能」とか「能力」とかいう人もいますが、全国ベスト8以上の子でない限り、「才能」とか「能力」は当てはまりません。
練習や努力で何とかなります。
ましてや県内でも試合ならなおさらです。
何故なら、県内の試合を見ていると、実業団クラスになれる「才能」や「能力」を持っている子なんて、現段階ではなかなかいません。
だから、諦めなくてもいいんです。頑張れば追いつける範囲内に多くの子はいます。
本気で上で勝ちたい小学生なら、高校生、大学生の格上に勝っていくことが望まれます。クラブに格上がいれば、クラブで1番になることを目標に練習していけばいいんです。
「才能」や「能力」よりも「負けたくない」「負けず嫌い」という気持ちが、実はものすごく大切なんです。
クラブ作り理想は・・・
楽しいバドミントン 週1回
強化練習 週2回
多種目やトレーニング 週1回~2回
小学生は週4回~5回くらいでいいと思います。
中学生は、 週5回
強化練習 週2回~3回
多種目やトレーニング 週3回~4回
例えば・・・中学生
月 走り込み・トレーニング(部活)・素振り
火 バドミントン強化練習
水 走り込み・トレーニング(部活)・素振り
木 走り込み・トレーニング(部活)・素振り・バドミントン
金 走り込み・トレーニング(部活)・素振り
土 バドミントン強化練習
日 オフ
走り込みやトレーニングが必要です。
これを練習中にするか、練習会でするか、その違いだけです。
ラケットは毎日持つ。
ただ、毎日シャトルを打たなくても、いいと思います。
バドミントンの練習時間は、フルにバドミントンをする。
総合的に、
走り込み・トレーニング(部活)・素振り・バドミントンで、練習時間が、
週12時間~15時間になります。
1ヵ月50時間~65時間になります。
練習時間で見ると、多い練習時間だと思います。
田中信雄