「可愛い生徒の特権」
人が伸びる時って、瞳をキラキラさせて、「もっと練習したい、もっとバドミントンしたい、もっと教えてほしい」と思うものです。
この願いが、言葉に変わり、「お願いします」と言えるようになった時、さらに伸びます。
これが自分が上手くなりたい、勝ちたいと本気で思ったときの意識と行動です。
もっといえば、「ついていくので強くしてしてください、責任を持って強くしてください」と言っちゃえばいいんです。
選手が主導権を取ることも、勝つためには必要です。
指導者の指導力を全部引き出し、全部もらうのは、その先生の生徒としての特権です。
その特権をせっかく持っているのに、利用しないなんて、もったいないことです。
僕はどの分野もそういう気持ちで、教えてもらいます。
「先生の可愛い生徒なんだから、オレに全部教えてください。」と言います。
ここだけの話、先生が何十年もかけてマスターしたことを、生徒は数年でマスターできるように教えてくれます。そうできるのが優秀な先生です。
こんなおいしい話はありません。
優秀な先生は、現在進行形で勉強もしています。過去の経験、現在の体験、未来の予測をちゃんと持って指導してくれます。
おいしい話でしょう。
真剣に学ぶ事は、結局は自分の実力になります。
自分の実力とは、自分のためになるということです。
自分のために、自分の時間を大切にしましょう。
練習で言えば、90分練習時間があれば、90分間、先生から学び、持っているものをもらいましょう。
僕みたいに「可愛い生徒の特権」と思えばいいんです。
簡単でしょう。
田中信雄