一歩から始めよう・・・
子どもって、突然出来るようになります。
全然できなかった時間が「何だったんだろう!」と思うくらい、
突然です。
それを知っているからこそ、「どんな子でも可能性がある」と思って教えられます。
我慢があったり、期待があったりです。
練習や試合の途中で、グッと伸びる時もあります。
普段の練習は、その時のためにあるんです。
やる、やらないでは叱りますが、出来る、出来ないでは叱らない。
頑張って、頑張らせて出来ないのは、その子のせいではなく、教えている方も教え方を変えてみる必要があります。
「出来た、出来る、出来ない、出来ていない」なんて、基準を与えてあげないと、分かりません。
それを上手く伝えてあげると、基準が分かります。
基準が分かれば、目標、目的に変わります。
例えば、サービス練習で、筒を50㎝角で置いて、そこにシャトルを打っていく。
「10球入ったらいいよ」とシャトルを120球渡します。
10球入ったら「早っ、すごいじゃん、上手くなったね、いいサービス打てるようになったね、もう10球行ける?あと何球やる?あと30分あるよ」と聞きます。
「30分だったら、全部入るまでやってみる、やってみたい」と言ってくれたら、
「いいよ。やってごらん」と言います。
こういうチャレンジする子は、今が上手くない子でも、必ずどこかで上手くなる子です。
いい練習、楽しい練習、自分で目標を立てた練習は、時間が経つのは速いです。
時間が全然足りません。
そういう練習を続けることが、いい練習だと僕は思います。
田中信雄