「バドミントンは好きだけど、大好きじゃない。」
それでいいと思う。
「試合に出たい」とか「勝ちたい」とか、
無理して考えなくてもいいよ。
ただ、君がバドミントンをしてくれる、それだけでいい。
急がない、急ぎ過ぎない。
上を向かなくてもいいよ、前を向くだけでいいよ。
と自分に言ってみる。
バドミントンをする子の全てが、「上手くなりたい」と思っている。
だけど、バドミントンをする全ての子が、「強くなりたい」とは思っていない。
「試合に出たい、勝ちたい」とも思っていない。
そういうバドミントンも必要なんだと思います。
と同時に、「試合に出たい、勝ちたい、強くなりたい」と思っている子もいます。そういうバドミントンも必要です。
ここ何年かは、「試合に出ないバドミントン」をしていました。
正直、「試合に出て結果を求めるバドミントン」よりも楽しかったです。
純粋に、比べるのは、「他人」ではなく、「以前の自分」。
そういうバドミントンは、本当に楽しいです。
僕は、どこかでいつも上を向きます。
「結果」という見えるものにすがりたくなります。
何故なら分かりやすいからです。
だけど、そうじゃないバドミントンも実は大切なんです。
年に何回か「自分を見つめ直す時間」。
そういう時間を僕は取ります。
上を向かなくてもいいんだよ。
前を向いていればいいんだよ。
楽しむための指導。
勝つための指導。
二つあってもいいんだと思います。
田中信雄
