他では言いたくありませんが、試合を見に行くと、負けず嫌いの僕が出ます。「勝ちが大好き」の僕が出ます。
手の届く相手なら、悔しがるように話をします。
自分頑張れば勝てるであろう試合相手の負けたときには、悔しさを植え付けます。そして、本気にさせます。
人は頑張れば頑張る程、負けた時、言葉に出来ないくらい情けないです。
腹も立たないし、悔しさもないし、ただただ負けた自分が情けなくなります。
そして、じわじわと、その情けなさが、悔しさに変わり、練習したい、勝ちたいに変わります。
これが勝つ子の成長です。
ミスは、集中して練習していないから、ミスします。
練習不足ではなく、集中して練習していない油断です。
練習時間、練習量はそんなに変わりません。
問題は、そこに「集中」があるかどうかです。
ゾーンに入っているかどうかです。
僕は10000回同じショットを集中して打って、出来なかったら、しょうがないと思います。
それ以下しか練習していなくての「出来ない」は、「出来ない」にはなりません。そんなの「出来るまで練習していないからだよ」としか言えません。
練習していなくて「出来ない」と言われても、「それはそうだね」って笑うしかありません。
10000回、集中して練習した上で、出来なかったら、それはそれで才能です。凡人は、それで出来ます。才能ある人は、10000回くらいじゃ足りないし、満足しないので、もっと練習します。
これが才能です。
目安は10000回、何年かかるかは分かりません。
だけど、何年もかけて練習したショットは、自信を持てるショットです。
試合では、負けた相手の試合は必ず見る。
強いと思う人の試合は見る。
負けた相手の試合を見ない子は、一生勝てません。
そこに悔しさがない子は、上手くなりません。
自分に勝った子の試合を見て、「負けろ」と思いながら見るのが選手です。だけど、優勝してくれて、一番点を取ったのが自分だったらいいなと思うのも選手です。
田中信雄