自信は、「出来た、勝った」から生まれます。
そこの見極めは、難しいと思います。
弱い中にいると、結構自信になります。しかし、思ったように実力はつきません。逆に、強い中にいると、結構自信は無くします。しかし、実力はつきます。
そう考えると、自信が人を強くするのではなく、プライドが人を強くするのかもしれません。
僕は学生時代、練習で満足した経験はありませんし、自信を持ったこともありません。
ただただ、先生の教えに追いつくこと。認めてもらうこと。大会での結果。それだけしかありませんでした。
一つクリアーしては、また次のチャレンジが来る。
その繰り返しの日々でした。
僕みたいなタイプは、妥協すると甘える。それを先生が分かった上で、厳しくしてくれていたり、能力を開花させるために、褒めない。というスタンスだったのかもしれません。
実際、指導者としていろいろな方の指導方法を見ると、勝たせている人は、結構褒めません。
僕は、普段は褒める指導を心がけています。
試合モードの時は、いいものしか褒めません。
勝たせなくてはならないときには、結構褒めません。
褒める余裕はありません。
勝たせるって、結構プレッシャーです。
生徒もプレッシャーだと思います。
だけど、甘々で勝てることって、競技スポーツ、大会では一つもありません。
みんな本気だから、自分の本気にならないと戦えません。
僕は、教えている子の能力、才能を知りたいんです。
小・中では、そこまで引っ張りませんが、高校生は結果を出す時期です。
僕は僕は才能があると思った子のそれを知りたいんです。
これは僕のわがままです。
僕が信じた子の行きつく場所を知りたいんです。
僕は才能を見る目があるのかないのか、
見てみたいですね。
田中 信雄