生徒と試合して負けて時、次に勝つ作戦は、ミスするポイントへシャトルを持っていきます。その為の準備は観察です。
教えた通りのバドミントンをやってくれると、僕は10点前後で負けると思います。そこにその子のやりたいバドミントンが入るから、隙ができます。
そこをついていけば勝てます。
もしも、僕の教えるバドミントンを、生徒が100%してくれたら、僕はその子に一生勝てません。5点取れないと思います。
そして試合順位も、納得する順位だと思います。
普段僕がどんな指導をして、どんなバドミントンをしてほしいか、そのバドミントンを無理だと思うか、勝つためには同然だと思うか。
ここがターニングポイントだと思います。
ある子はシングルスにこだわります。僕もその子はシングルス向きだと思います。しかし、高校生。シングルスもダブルスも結果が欲しいのが本音です。
その中で、シングルスの結果を求めます。
その子が、勝ち、結果を求めてくれたら、僕はトップレベルになれると思います。
その為には、標準を合わせる試合は、上につながる試合です。
それ以外の試合は、とにかく試合経験を積む。その為には、勝つことが大切です。シングルスの試合も大切、ダブルスの試合も大切です。
重要な試合以外は、とにかく試合数です。勝って試合経験を増やすことです。
例えば、シングルス3試合、ダブルス4試合すれば7試合です。
これが、シングルス4試合、ダブルス1試合だと5試合です。
この2試合の差は、ものすごく大きいと思います。
今、この子に足りないものは、試合経験です。シングルスでもダブルスでも、試合に多く触れることが大切です。試合感覚は、練習では味わえません。
教え始めたとき、シングルスで勝たせられると思いました。本人にも伝えました。だけど、まだまだパッとしません。
シングルスよりもダブルスの方がショットスピードは速いです。
これになれることは、シングルスでも使うことができます。
そのスピードで、シングルスが出来れば、勝てると思います。
逆に言えば、そのスピードで試合しなければ、勝てないんです。
シングルスで勝つためのダブルスです。
シングルスで勝つためのシングルスです、
すべての標準は、5月6月に試合で勝つためです。
他の試合は、踏み台試合です。
試合経験を積むための試合です。
僕の期待にこの子が答えてくれるかどうかは、この子次第です。
オレは勝てると思っているんだけどな。
田中 信雄