何も考えないフットワークは意味がない。
だから、フットワークはあまりさせません。
しかし、練習方法はちゃんと指導しておきます。
そして、練習していく中で、生徒にフットワークが必要だと気付かせます。
その時から始めるフットワークには意味があります。
3か月間はとにかくバドミントンを楽しませる。楽しいと思わせる。
そのあと、もっと上手くなりたい、もっと打てるようになりたい。と思わせる。
遊びのレベル1から、バドミントンのレベル1へ
「先生、もっと上手くなりたい」
「先生、もっとバドミントンの練習がしたい」
ここまで待ってあげてからバドミントンの練習を始めてもいいのです。
指導者は焦りすぎます。
保護者も焦りすぎます。
バドミントンをやっているのは本人。
色々な子が、いろいろなペースを持っています。
バドミントンのレベル1になったらこちらのものです。
ここからは、バドミントンの練習に切り替えられます。
3か月かけて基礎からゆっくりと指導できます。
基礎を楽しませながら、試合も始めてみます。
全然勝てなくて、くじけたり、落ち込んだり、泣いたり、頑張ったりします。
3か月かけて、一点、一点、試合で少しずつ取れるように練習します。
目標なんか作るといいと思います。
バドミントンレベル2です。
「○○ちゃんに何点取ろう・・・」とか、
「試合でこのショットができるといいね」とかです。
指導者、保護者は勝つことをまだ求めません。
まだ勝てないのだから。
もしもこの辺から、子どもに欲が出てきて、試合に勝てたり、勝ちたい、と思って来たりすると、チャンスです。
バドミントンレベル3です。
そして自分の言葉で勝ちたい、勝てるようになりたい。
もっとバドミントンが強くなりたい。と伝えて、行動が伴って来たら、
バドミントンレベル4です。
ここまで1年見ておきます。
ここからは、選手育成レベル1に変わります。
大会で1勝する事にレベルが上がっていきます。
ここまで1年~2年見ておきます。
大会でベスト8くらいから選手強化レベル1に変わります。
ここまで2年~4年見ておきましょう。
ここから本当の意味で優勝を目指して、狙ってもいいと思います。
小学生では、低学年、中学年で勝てて、高学年で負け始めるケースがよくあります。
しかし、中学校につなげるためには、5,6年生での結果が欲しいものです。
もちろん、1年生から県1位で、ずっと1位という子も多くみてきました。
その逆もみてきました。
追うのは、指導しやすいものです。
追われるのは、指導しにくいものです。
選手自身のそう言っていました。
そこでしっかり勝っていくのが本物です。
バドミントン人生は長いです。
チャンピオンを出す指導者もすごいです。
教え子みんながバドミントンをずっと続けてくれている指導者もすごいです。
みんながバドミントン大好き・・・と思って、バドミントンしてくれる。
その中からオリンピックでチャンピオンが出ていくのだと思います。
意味のあるフットワークからバドミントンを始めよう
田中 信雄